その日は、何となく朝からうきうきしていた。素敵なプレゼントを貰った訳でなく、楽しい食事の予定がある訳でもないのに。何故かしら?と考えていると納得の答えが出て来た。けれど、それはあまりにも自分の内面だけのことなので、家族にも話さなかった。しかし、誰かに伝えたくて、スタッフの方に、"エッセイに応募するには、どうしたらいいでしょうか"などと口走ってしまったのです。

 何故うきうきしていたかって、それは、たわいもないことなのです。前日、私は前掛を1枚縫い上げました。使った布は、もう50年以上も私の手元にある布で、"スカートにしたら"と、私が娘時代に母が用意してくれた木綿の布です。使い途が定まらず、私を悩ませていました。今は亡き母と過ごした娘時代の思い出も重なり、簡単に捨てるわけにも行かなくて。


 ところが、急に閃いたのです。"私の枕カバーとエプロンにしよう"と。布を見積もるとぴったり。エプロンもちょっと工夫した"自称、アイデアエプロン"。今までの年月は何だったのかと思うほど手は進み、2・3日で仕上がりました。あの爽快感は言い難いものです。それ以来、手持ちの布の使い途や洋服のリフォームのアイデアがどんどん浮かび、作業が進むのです。
 

 その行動力は、洋裁ばかりでなく、料理や庭仕事にも影響して、今までのように思い煩うことなく、さっさと行動するようになったのです。レシピの材料が足りなければ、手持ちの食材で代用、味も自分流で。庭の植物の植え替えも、あまり深く考えずに。失敗したら、"ごめんなさい。"で。
こんな感覚になれたのは、カーブスのお陰だと思うのです。決められた時間内に、一定時間外出する。買物も家人に頼むことが少なくなりました。

 

 カーブス効果とは、マシーンに助けられての筋トレエクササイズ、それによるシェイプアップ効果、ロコモティブシンドローム予防効果だけでなく、心に深く入り込んで、生活のリズムを作り、活動的な日常生活をサポートしてくれることに気付き、感謝の思いでペンを取ってしまった次第です。

 

 "○○さん、こんにちは!"で迎えて下さり、"次は−"の声で送って下さる。そんなスタッフの方の明るさ、優しさに支えられ、快い疲労感に満たされ、満足して部屋を出ます。カーブスで思いがけず、昔の知人に会ったり、近所の人と笑みを交わしたり。

 私の体型を心配して、カーブスを勧めてくれた息子に感謝し、通うことが許されている自分の現状を有難く思い、10年先も今の気力、体力が護られることを祈りながら、"カーブスに行って来ます。"と明るい声で、家人に挨拶し、カーブスに向かう私です。