第2回カーブスエッセイ大賞 結果発表

作品詳細

「カーブスで変わった私の毎日 -幸せへの変化-」

中島君子様(63歳) カーブス佐賀兵庫(カーブス歴:2年2か月)

 

 「これから先はあんたが、世帯主やってくれん?」五十三才で退職した主人は三年程、気がむいた仕事だけやりその後完全に無職になった。
 収入がなくなるという時、そう私に云って力なく笑った主人。いろんな感情がガっと頭の中に突き上がってきたが、退職金で家のローンは完済している。ぜいたくしなければ生きてはゆける。
 ここで主人の尻を叩いて働いて貰っても、私の心が安らがない―。まだパートに出ていたので何とかなるかな、とのんびり構えた。でもパートの解雇にうろたえた。夫の年金受給開始はまだ数年先の事。不眠症が少しずつひどくなり、うつの症状を示しはじめた彼を毎日眺めてはため息の日々がスタート。
 「明日は死ぬかも知れん―」みたいなギョッとするような言葉も口にするようになった人を見守るのは、神経が尖るばかり。そのつもりは全くなかったが、間食に甘い物を食べ、体は○○状態でますます動かさなくなって行った。
 

 その頃、毎日利用するスーパーの一角にカーブスがオープン。でも、運動なんてとんでもない。かけっこも鉄棒の逆上がりも全く出来ず、運動会なんてなくなってしまえ、と祈る程の子供時代だった私。トラウマとして"私には関係のない世界"がずっと心にあった。
 ドアまで一メートルもないフロアを通りながら一度ものぞく事なく素通りする事三ヶ月。何故その日、ヒョイッと首を差し入れて室内をのぞいたのか、未だに自分に説明が付かない。何故か、ヒョイッとのぞいた。のぞいて、"アッ。入ろう!"と決めた。かけっこと違う。鉄棒とも別。運動といっても楽しそう。バックの音楽も軽やか。こんにちわ、と明るく迎えてもらった。何だか理解出来ないけど、すべてがガチッとひとつの所に束ねられて一つになったような、運動オンチを口ぐせにしていた事をふっと忘れていた。"無料体験してみませんか"にも"イエ。今日入ります。"と云い切って。
 

 もう三年目に入った。信じれらないけど続けている。続いているんです。あの人がァ?と、古い友は目を見張ります。毎日、自転車でルンルンと通うなんて。自分の変化に嬉しくてたまらない。体を動かす。汗を流す。この単純な事をやらないで生きて来た年月が惜しくてたまらない。何よりも他愛ないグチを親身になってゆっくり聞いて下さるメンバーさんやスタッフの皆さん。まるで何十年もの親友かの如く自分の事を語れる場所となり、健康維持のつもりが心の安定場所となってしまった。時間の割り振りをちょっと失敗して休んだ日など床に着くまでずっと、宿題を終えてない子供時代のあの後ろめたさがある程。
 マシーンを使う。ボード上で軽く運動をする。まるで親の仇かの如く思い込んでた長い月日が本当に夢のよう。汗がこれでもか、と吹き出て流れ落ちる。
 たった三十分余の運動で。信じられないけど真実。モヤッとした気持ちのくすぶりがこの時間にスーッと消えてゆく感じ。
 死ぬかも、と口にしていた夫がいつの間にか言わなくなった。私の変化に何かを感じてくれた?夫の病状まで軽くする。
 カーブスの入口には幸せの天使が、居ますよ。
 ダイエットをしてスマートになりたい、とか骨格筋をもっと、とか心に願いを抱く以前にカーブスの入口で目に見えぬ幸せの天使にヒョイと中をのぞかせて貰った私。その後の計測で少しづつ数値が結果を見せてる。四十年近く変動のなかったWやHの数値が二年の成果を語る。
脂肪が筋肉に、を実感し、体を動かすのが軽いのです。劇的な変化はありません。ゆっくりゆっくり月日をかけてを実験。
 「アラ。今日は早かったね。お疲れさん。」
「その後、御主人調子どう?」私のグチを聞いて下さって案じて下さる方に声掛けてもらい一人でグズグズしてても始まらない―を改めて思ってます。

 ちょっとの時間をみつけて、ウエアー類を荷カゴに。自転車のペダルが軽い。まるでパート勤めのあの頃みたいに。そして笑顔で帰宅。心の切り換えが出来るので嬉しい。同い年の主人、相変わらず世帯主やってくれて、少し元気になってます。幸せへの変化―ですよね。