季節の移ろいを感じながら、健康維持のためのウォーキングを始めて、六年目に入ります。その道すがら、いつも目にするカーブスの看板を、何くれとなく横目で見ながら、私には、関係ないわ......と通り過ぎていました。何故なら、自宅のリビングには、バランスボール、エアロバイク等、所狭しと置いてあり、それなりに稼動もしておりましたので、運動不足とは思ってもいませんでした。
 ところが、年が明けてから(二十二年)体重計に乗った私は、我が目を疑いました。体重、体脂肪共、その数字は、かつてない位の重さを表示していたのです。こんな筈はない......と再度計るのをくりかえしてみたものの、やはりそれは変わりませんでした。それでも納得のいかない気持を処理するために、夫にも計測を促し、故障の有無を確認しようとしましたが、夫の体重は、いつもどおりでした。案の定、その月の定期検査では、血糖値のヘモAICが、前回の6.3から7.0と高くなっていました。もうこうなったら、あのいつも目にしていたカーブスを訪ねるしかない......と即断でした。
 

 体重減少には、有酸素だけでは駄目な事、筋力、ストレッチ、有酸素の3拍子が必要なこと等、説明を受けた時、自分がいかに自己流に満足していたかを、思い知らされました。それと同時に、壁に貼り付けられたネームプレートの数の多さ、それは、まさしく健康づくりに前向きな人達の努力の姿、そのものに見えました。
 体力の衰えは、止めることは出来ないが、そのスピードは、緩めることは出来る。それが運動である。と、さる雑誌で読んだことがありました。カーブスでの運動後は、心地良い疲労感と同時に、30分かけての帰路の足どりは軽く、心までも健全にさせてくれそうです。今後おとずれるであろう加齢による諸々の障害を運動することによって、少しでも先送りにし、心身共に健全に過すことが出来るように、そして、浴室の鏡に写った多少細めになった体を見てほくそえむ日を心待ちに、今日もカーブスで楽しんでこようと思っています。