近くのショッピングモールの大きな鏡の前は、私にとって避けて通りたい、辛い場所でした。明るい照明の店内、その鏡に映る私の姿は、背中を丸めたコロコロのおまんじゅうみたいで、これが私だと思いたくありませんでした。年々体重が増え、脂肪で丸くなった身体を、気付いているけど知らぬ振りをして恥ずかしくて下を向いて歩く日々。体重を測るのは恐怖でした。
そんなある日、同じ職場の女の子の体重が3桁を超え、会社から食事の取り方や運動を勧められ、会社の近くのジムに通い始めました。私も気になっていたので、何度かそのジムの前に行きましたが、見学自由と書かれたドアを開ける勇気がなく、何も出来ずにいました。ところが、それから間もなく、買い物に行った店の前で、血管年齢チェックを受けて、カーブスの体験をする事になり、あれ程高い壁に思えたジムのドアを開けられた自分に驚いたのが、約2年前の事です。
ムキムキの身体になりたいのではなく、足の悪い母を支えたいのと、その為にまず私が今のままではダメなのは明確で、コーチの優しい言葉に励まされ、仕事帰りに通い、1ヶ月後、献血ルームのスタッフさんから、「痩せました?なんかスッキリした感じです。」と言われ嬉しかったです。常に腹圧を意識して姿勢も良くなり、ちゃんと前を向いて歩く様に気をつけてます。体重も、少し恐いけど定期的に測ってます。この脂肪をもっと減らしたいと自分の身体を見られる様にもなりました。大きな鏡は、まだ苦手ですが、帰りの遅い私を怒らず待って応援してくれる優しい夫に感謝して、コツコツ頑張りたいです。