我が家を離れ「ケアハウス」に移り住んだのは5年前の事です。
主治医に「奥さん1人でのお世話ではとても無理、このままでは介護人が先にバテます。直ぐ施設を探してください」と言われ、本人は、「1人では絶対家を出ぬ」の一点張り、息子が何とか見つけた施設は特養とケアハウスが同設するここだけでした。比較的街に近く、車で賑わいますが、喧騒を離れた5階にある私の部屋からは、大空が広がり、遥か先の山から昇る朝日に癒やされ、昼間は雲の流れに飽きる事なく、微かな動きの中に宇宙へ飛んで行けそうな衝動に駆られ、今まで忙しく、空を見上げる事がなかったと思います。介護だけが今までの目的でしたので、今後、如何したら良いか漠然と空を見ていた時、テレビから「カーブスのコマーシャル」が流れて来ました。
主人の病状は悪化する一方で、病院への入退院を繰り返し帰らぬ人になりました。

 高齢になり、新しい趣味も仲間作りが難しく躊躇していた時、機械相手に動くだけなら運動不足の私にも出来るかなぁ?と近くにある「イオン」へ様子を見に行きました。紹介者もいなく、全くの思い付きの単独行動です。
入るに入れず覗き見していた時、インストラクターさんに声を掛けられ「お試しで良いです」と言われ、2、3のマシーンを経験しただけで気持ちは決まりました。何も考えず流れに乗るだけで気持ち良く動け、体力が付く...今の私には一石二鳥です。身を預けた感じですがもう4年前の事です。
 今では、私の性分にも合い、土、日、祝日以外は殆んどカーブスに通い、毎日誰とでも交わす挨拶が心地良く、元気を貰います。毎月の体力測定も年なりに向上、カーブス効果は、息切れしていた階段3階までも軽々出来、何より機敏な動作は皆に褒められます。早朝30分の散歩もカーブスと同時に取り入れ、歩幅も広くなり、速度も増し、45分かかった所も30分内で収まります。
途中、不慮の事故もありましたが「左手首骨折」、風邪も引かず医者にもかからず、今年から「太極拳」も加え健康維持に力を入れています。行動が増えればそれに伴う友人も増え、カーブスの友人の歌、シャンソンの発表会に誘われて行ったり、私の作品展をグループで見に来ていただいたり交流関係は広がりつつあります。
昔覚えた日本画もボチボチ色紙絵から始め、カーブスのお蔭で体力、気力、友人を得て、目標を持ってこれからも頑張りたいと思います。