カーブスという名称は女性の健康的な体の曲線を意味するらしい。筋肉を鍛えて健康的な人生を送るという趣旨は創業者ゲイリー・ヘブンの亡き母親への願いが込められている。彼のメッセージは全世界のウーマンがいつまでも健やかな人生を送れますように。

 私とカーブスとの出会いは全くの偶然だった。既知の情報があったわけでも紹介でもない。
慢性的な運動不足を解消したくなって最寄りのジムを検索したら幾つかツラツラと出てきた。1番の直近ジムが自宅から徒歩5分程の場所にあることは知っていたが既に候補から外していた。以前に内覧したが何故か自分に合わないように感じたからだ。つまりモチベーションが上がらない予感がした。
それで次に1駅先に河岸を変えた。駅前辺りにプールやシャワーを設備した大きなジムがあった。泳ぐことが好きな自分は心が揺らいだが、次の場所カーブスへ。そこで運命の出会いをすることになる。

 第一印象は平屋のようなアットホームな雰囲気がする建物・・・。
扉を開けると妙齢?のウーマン群が各自運動に勤しんでいた。トレーナーかスタッフさんに丸テーブルに誘導されて早速もろもろの説明を受ける。
まつ毛パーマをクルンクルンさせているまんまる瞳の若い女性だった。これ以上探すのも面倒になって入会を即日に決断した。常勤らしきスタッフさんはもう1人居るのだが、こちらも若い印象のミセスで実に楽しそうに仕事をしている。スポーツジムの経験は過去沢山あるが自発的能動的に動かなければならない所ばかりだった。だから計算つくされたローテーションで運動を無理なくできるカーブスシステムにとても驚いている。
 創始者および発案者に敬意を込めて挨拶したい。Excellent!!!と。


 唐突ですが私事の話をさせてください。
 遡ること今から5年ほど前に脳梗塞を発症しました。当時、自分はキッチンバーのママというスタンスでして、名目上は一応経営者ですが、しかし実態は旦那というスポンサーがいたからプレッシャー少なく続けられたのでしょう。仕入れや仕込み、掃除や後片付けは全部ひとりで担ってました。薄利多売方式だったため不景気だと利益があまり有りませんでした。が、良い側面もありました。お客様だけでなく同業の飲食店や雑貨屋さんなどの様々な人間関係に触れ合う機会に恵まれたことです。つまり人生の経験値が高まっていったのです。

 でも健康面の観点では、深夜までお酒を飲み慢性的に不規則な食生活の暮らしでした。毎年の健康診断でも血圧高めの判定ばかりなのに何の対処もしていませんでした。そして、ついに体が悲鳴を上げる時が来たのです。あくまで自己判断の症状ですが...最初の違和感は何故だかスロープや階段に恐怖心を感じたのです。なだらかな短い斜面や一段程の低い段差だとしてもです。着替えなどの動作もスローになり、特にズボンなどの片足立ちを要することが苦手になっていきました。そのことに気づいていましたが運動不足かな?で軽く済ませていました。だから私と同じような兆候が起きたら、すぐ病院に駆け込んでください。早期であればあれほど重症化せずに後遺症が少ないそうですから。
自分はというと、右手の指が震えて調理はおろかパソコンやスマホのキーを打つのもままならなくなり、ようやく受診、即入院という流れです。
 
 で、結論から申しますと入院生活は3か月半にも及び、介護3が付いてしまいました。せいぜい介護2かと自分的には思っていましたが...。
院内は車椅子で移動でしたが、暫く使ってたら達者に操作できるようになりエレベーターを乗り降りしてリハビリ室にも1人で通えるまでになりました。喋りも入院当初はドモリみたいに詰まってましたが会話しているうち徐々に普通モードに。
病院生活を振り返ってみて痛切に感じるのは、やはり健康で無ければ何もできないということです。自身の足で踏みしめて歩いて人生を謳歌するには元気が1番、そして必須条件だとしみじみ思い知らされました。

 退院してから、いろいろな意識が変わり店も辞めて早寝早起き生活になった。否、中寝中起きかしら?おかげで回復が早く日常生活も人並に傍目には送れるようになれたのを世の中に感謝したほどだ。実際は諸所でてこずっているが。細かい説明は端折るが、ひとことで言えば機敏なウサギさんからドン亀に生まれ変わったような。でも一歩一歩両足を踏みしめて力強く歩く力強い亀を目指しているのだ。
退院して回復するにつれ、あとからあとから沸き上がってくる願いがある。「希望」という名前の願い。昔から好きな寓話がある、オスカーワイルドの幸福の王子だ。自分の身に着けた宝石をお供の燕に頼んで貧窮している人々に分け与えて共に天に召されるという感動ストーリー。私は酔狂なことに幸福の熟女になりたい!いや、なってみせると決めたのだ。
 実は昔から保護猫活動をしていて自宅には店の裏口辺りで拉致?した黒猫がいる。1週間以上鳴いてばかりで路上をうろついていた。いわばストリート・ベビーキャットだった。「ボクお腹がすいた、誰か助けて寂しいよ」泣きわめく声の憐れさに根負けしたのだろう。
先住猫のいる我が家に連れ帰って家族の一員に任命した。ブリを目指す出世猫に育って欲しいという希望でハマチと命名した。でも大きくなっても甘えん坊のままでハマチはハマチのままだ。今は元気に育ってくれたら十分と思っている。

 話は変わるが多方面なジャンルの支援者を募ってヘルプ料?で運営している某団体があるのだが、能登被災猫を助けたい!!という企画を発見した。猫キチの自分は最初数回少額支援、最後には少々お高目な「能登動向コース」に支援した。いまだ荒廃した能登に足を踏み入れて実際の現場に触れ合いたいという大いなる目的で。
随行コースは最低限の経済力が必要だが、それと同じくらい求められるのは強靭な体力と粘り強い精神力だろう。荒れ地を長時間歩いても屈しない体力をつけようと自分なりにカーブスで頑張ってるけど凄く時間がかかりそう.....................

 カーブスの運動スタイルはサプリを組み込んだ画期的ニュースタイルだと感心しました。
経験しないと良さは説明しにくいから百聞は一見に如かず、皆さま一度体験お勧めします。ただしボディビルのような本格的なものでは無いことを付け加えておきますね。
私はいつか必ず能登の大地に踏み込む近未来を夢想しながらカーブスで頑張りたいです。
サナギからチョウチョ、カメからウサギへの華麗なる転身の程どうか見守っててくださいませ。そして時には手厳しいご指導を宜しく。たぶん自分は打たれ強いですから辛口でお願いします。

 それではSEE YOU AGAIN
 またカーブスで