現在、私は71歳になったばかりの夫と中学生になったばかりの娘との3人暮らし。夫は自身が経営する会社で未だ現役で働いており、平日は出勤と在宅の半々ぐらいの勤務で落ち着いている。私は、在宅ライターの仕事と韓国語の試験勉強の合間にカーブスに行き、買い物に行くというルーティンだ。カーブスの計測記録をみると、2023年の年末ぐらいから、一時期は55キロまであった体重が47、48キロぐらいまで下がり、現状維持している。
夫は、2023年9月の3連休中に脳梗塞を発症。日中は40度近くにもなる、うだるような暑い日だった。「身体の半分が麻痺している」という言葉に衝撃を受け、「すぐに救急車で病院に行った方がいい」と何度も言ったものの、「かかりつけの病院の医師に診てもらわないといけない」という妙なこだわりから、結局連休明けの平日に出勤してから病院に直行。長時間の検査の末、「アテローム血栓性脳梗塞・急性期」と診断が下り、即入院が決まった。
入院の知らせの電話がきたときは、「やっぱり」という思いと、「これで助かった」という多少の安堵感があったものの、今後についてはどのようにすればいいのか全く分からなかった。80代半ばになる私の両親はともに健康体で未だ健在。弟は2023年6月、50歳の誕生日に心不全で突然死していたものの、病院通いには縁のない健康な家族だったからだ。
夫が入院したのを機に、2023年9月の連休明けから、週末に一緒に飲んでいたワインや梅酒をやめた。もともと夫は、2023年の春頃から、喉が異常に渇いて大量に水分を欲するホルモン系の病気を抱えていた。医師から禁酒するよう言われた訳ではないものの、その病気のことが気にかかり、飲酒が体の負担になるのでは、という懸念があった。熱中症対策での飲酒は水分補給にならないと聞いたことがあるし、やはり体には水かノンカフェインのお茶を飲むのが一番いいに違いない。私自身もお酒をやめたことでまずは体が軽くなり、冒頭で書いたように、カーブスの計測でもどんどん体重が減っていった。また、気のせいかもしれないが、重度のアレルギー性鼻炎の症状もだいぶ改善されたように感じている。
夫は、約1ヵ月間の入院を経て退院。普通に帰宅してきたように思えたが、本人曰く足がパンパンに浮腫み、痛くて、以前のようには歩けなくなったと言う。にわかには信じられなかったが、次の日から、朝の恒例行事だった家庭菜園に水をやりに行くこともしなくなり、家に引きこもるようになった。私自身、急に歩けなくなった人を見たことがなかったので、どうすればいいのか全く分からなかった。とりあえずは、YouTubeで脳梗塞後の足の浮腫み、しびれ解消のマッサージ法を見つけ、夫が夜寝る前に毎日実践することにした。1回やっただけで、かなり足が軽くなったと夫は大喜び。私も嬉しくなり、ネットや図書館で足ツボのやり方を調べ、午前中の朝寝の前に実践することした。
そんなある日、母が「パパが網膜剥離でしばらく入院していて、退院した後、一緒に散歩したよ」という。午前中に一緒に散歩すれば、少しは歩く意欲も湧くかもしれないと思い、夫に話してみた。すると、ずっと不安そうな表情だったのが一瞬和らいだ。実は歩く練習をしたいと思いながらも、転ぶかもしれない恐怖のために、1人ではできないと諦めていたという。つまり、私の方から声をかけてくれるのを待っていたというのだ。
さっそく次の日から散歩を開始。住んでいるマンションの周辺を1周するだけだが、夫は途中で何度も壁などによりかかるようにして休み、ペットボトルの水で口の中をすすいで出すという謎の行為をしながら肩でハアハア息をしながら必死に頑張っていた。喉が異常に乾いて口の中がカラカラになるために、潤すために水を含ませるのだという。散歩が終われば、私はカーブスへ。
調子よく歩ける日もあれば、何かにつかまらないとほとんど歩けない日もあった。そんな風に3歩進んで2歩下がるような状態の繰り返しの末、距離を伸ばし始めた約1か月半後、娘がインフルエンザを発症。すぐに私にもうつってしまい、朝と夜のマッサージと、散歩はやめた。その間、夫は家から駅までバスで行く方法を見出し、なんとか出勤できる方法を模索していたようだ。2023年の大晦日に立っていた椅子から転げ落ち、左足に大ケガを負ったものの、少しずつ改善していたように感じていた2024年。
今年の正月には、耳からくる風邪のような症状で食べたものを吐くなどして、眩暈や疲れから寝込むことが度々あった。やっと落ち着いたと思った2月頃からは、食欲不振と食べ物がつかえるようになり、極端な小食に。納豆、寿司、肉を受け付けなくなり、みるみるうちに痩せてしまい、3月中旬に両親と姪親子に会った際には、みんなが心配するほどだった。聞くと、今年に入ってからは5キロ、脳梗塞を発症してから約1年半の間に計20キロも体重が減ってしまったという。
私自身は、40歳で結婚する直前に、健康診断で脂質異常症の診断が下り、改善のためにカーブスに通い始めた。毎日飲むカーブスプロテインのおかげで、両手の酷いアカギレもすっかり良くなり、54歳になった今でも病気らしい病気ひとつせず、毎日健康に過ごせている。「自分ばっかり」と思われるかもしれないが、私自身が健康になることで、家族を支えられるのだ。だからこそ、カーブスで得た健康知識で、今度は夫の病気を治すことが自分の役割なのだと思っている。
夫は、脳梗塞に関する数値はほぼゼロになり心配はいらなくなった反面、今度は薬の副作用からくる糖尿病と心臓に関する疾患と闘う日々だ。一難去ってまた一難。相変わらず血糖値が高くならない食事を作るよう気をつけると共に、少しでも体重が増えるように、食べられるものを食べてもらうようにして、健康を保ってほしいと願っている。カーブスで身体を整えることは私自身の健康だけでなく、家族の支えにもなると実感した。カーブスを通じて得た健康と知識を糧に、これからも家族の笑顔を守るために頑張りたい。とりあえずは、カーブスでいつも言われているたんぱく質の豊富な食事をとることで筋肉を増やし、以前の体重に近づけるのが目標だ。