紫色のバイクの女性が目の前を走り、かっこいいなぁ!と見惚れているとエンジンを止め、私と同じ方向の入口へ。1人2人と増え、その光景が毎日繰り広げられる。その場所こそ地域の摩詞不思議なフィットネスクラブ・カーブスだ。

 オープン前に並んで今日は6番目。メンバーは扉が開くのを待ちながらお喋りしている。話しは尽きず、皆明るく元気!見ているだけで元気をもらう。
 午後の部スタート!サーキット内にスニーカーを履きスタンバイ。体幹を強めるアブ・バック。足腰の衰えを防ぐグルート。それら見たこともないマシンを押したり蹴ったり(笑)サーキットを2周する。
 初めて見学に行った時、腕を上げるマシンが気に入り入会を決めた。ショルダー・プレスという名称。手を上げるなんて、電車の吊り皮以外無かったから、この動作はきっといいに違いないと思った。なぜなら1日長い時間座ってスマホ・パソコンで作業してる、肩が凝りロキソニンを毎日貼っていた。

 ある年のこと、夫が銀座の憧れの場所での個展開催が決まり「フランスの美しい村」と認定されているアルザスの取材に一緒に行くことになった。リクヴィルという小さな村。収穫した葡萄を樽に入れ、それを木車に乗せた1枚の画像見て、どうしてもそれを見たく渡仏した。
そこはまるで「おとぎの村」だった。感動さめやらず帰国し写真250枚編集にかかった。しかし翌日は肩が上がらず痛みで整形外科に行く羽目になった。
個展は大成功したが、疲労はピーク、マッサージで一時凌いだり、スイーツを食べドーパミンが放出するせいか疲れがとれたと錯覚していた。そんな日常、運動はウォーキング、水泳と、たまにしかしなかった。父は卓球の日本選手権保持のアスリート。私は舞踊歴18年。鍛えた筈の身体だったが、体重は増え続け膝も悪くなり、すぐ傍にあるバス停まで行くのも大変になってしまい、車を頼る生活になってしまった。
 このままでは80歳の壁も超えられない!突然スイッチが入った。身体のケアをしなきゃと決意。カーブスへ行こうと決めた。
 
 2023年6月から週3回通い出した。以前からカーブスの存在は知っていたが効果を知る訳もなく、また通う暇なんてないと思っていた。しかし1番大事な健康のために何より時間を作らなければいけなかったと反省した。
 カーブスの運動は、マシン12台とボードで足踏みの有酸素運動を2周、最後にストレッチと30分行う。確実に根本的に上半身、下半身、足腰を鍛え筋肉をつくるのだろう。
 それを2カ月続けたら、なんと湿布を貼らなくなり2キロ痩せたのだ。驚いた!それはマシンのお陰でもあったが、室内壁面に貼ってある食品のカロリー消費力、蛋白質が大事なことが書いてあり、さらにカーブス発行のマガジン、なぜ筋トレが大事か、なるほど!と思うことばかりで、意識の大転換が起きたのだ。

 食べたいモノだけを食べる、それは誤りだった。わが屋の食生活は以来、蛋白質をとるように努力するようになっていった。またカーブスには計測がある。これは画期的なことだと思った。私の骨格は80歳、ショックだった。この現実の数字が自分の体の実体であったのだ。よし!ここからどれだけ変われるか挑戦しようと前を向いた。
 月水金と通うリズムもできた。週末のカーブスが終わり帰宅、あぁ今週も通えたなぁと安堵する。サラリーマンの花金の気持だ。

 くる日もくる日もサーキット内は、彩り豊かなシューズにスポーツシャツのメンバーがマシン使い賑わいを見せる。コーチが「今日も頑張って来られましたね、体調痛みはいかがですかぁ~」何だか褒められたみたいで嬉しくなる。あの挨拶はGoodだよね~。
 コーチにアドバイスもらいながら励む。シルバーグレーの方がラテフラル・リフト、このマシン一生懸命動かす姿は、子供と違った可愛さがあり、いいなと心が弾む♡私もだんだん汗が出て水を飲む、考えたら汗なんて何年も出なかった(笑)行きは億劫なこともあるけれど、帰りは爽快で今日も来て良かったと思う。

 1年経ち誕生日月、日比谷花壇のブラックの生地に、花言葉が親愛の情のフリージアが描かれている、可愛いマグカップをいただいた。なんて素敵でお洒落なカーブス♡「ご褒美ありがとう!」楽しく通い、まもなく2年になり、久しく行けなかったサントリーホールのコンサートも、電車で出かけられるほど歩けるようになった。

 カーブスは入室の際、マイカードをスキャンする、そのカードにゴールドがあるのを先日知った。5年以上継続するといただけるという。美しいゴールドのカードだ。なんと10年継続はプラチナ。10年メンバーを少し知ったが、それをひけらかしたりもしない。それは努力して通い頑張れた自分への勲章に違いない。私もその日を目指し、ゴールドの光るカードをもらおう(笑)そのとき84歳。娘がお母さん、90、100まで生きてね、と語る。そうだ、娘の言う通り100は無理でも90歳を目指そう!そんな娘もカーブスに入り運動すると血圧が下がった。友人も乳ガンの後体調が悪く、私が気楽にやっていると何気なく話した一言で入会、健康な体に回復し元気になったと感謝された。更に33キロしかない体重に悩み体力をつけたいと入会、また1人と小さな輪が広がった。

 カーブスへ入り数えきれないほどのことを学んだ気がする。カーブスに行く時「気をつけて」、帰宅すると「おかえんなさい」と声をかけてくれる夫と共に、カーブスで培う活力と、健康な身体への願いと目的が同じ仲間の笑顔、元気を力に変え生涯現役でいきたい。
 ゴールドをまずは目指し、次は夢のプラチナカード。わぉーッ!89歳だぁ☆彡