駐車場から店内に入るとコーチの声が聞こえてきます。
「マユミさんこんにちは、今日も元気に来てくれましたね」こんな言葉からスタートします。マユミさんと下の名前を呼ばれるだけで嬉しくなります。そのようなことからこの度、私が同僚に勧められカーブスに入会するまでのことを書きたいと思いペンを執りました。
 
 私は、70歳までは5時半に起きて主人と孫の弁当作り、犬の散歩、午後からはスーパーのレジで5時間のパート勤務、休みの日には15年も続けたボーリングとまさにスーパーおばあさんでした。その間に、スーパー主催の各店対抗チェッカーコンクールに3回出場し6位入賞2回、ポイントカード入会勧誘率全店ナンバーワンと輝かしく働きました。27年間のパート勤務、我ながらよく勤めたと思います。
パート勤務中などを含め、日常生活全般を通じて常に膝に違和感がありましたが、休まずに仕事に行くために我慢をしていました。ある時、同僚から歩き方が変だよと言われ、やっぱりと納得する自分、痛みもあります。病院には行きたくないと整骨院でマッサージを受けるようになりました。しかし、痛みは増すばかり。そんな時、同僚から「私も膝が曲がらなかったけどカーブスに4年通ってこんなに曲がるのよ」と膝を曲げて見せてくれました。それでもカーブスには全く行く気はなく、通っている整骨院の真向かいにカーブスがあり『女性だけの30分健康フィットネス』と書いてあります。そんな所はおばさんの行く所だわと自分の歳を棚に上げ、行く気はありませんでした。
 
 ある日、出勤の途中で駐車場の「へこみ」に足をとられて転んでしまいました。自分では起き上がれず、警備員の方に助けてもらいました。パートの同僚からは「転ばぬ先の杖」だよと言われ、翌日から杖をついて出勤、でも仕事では杖は使えません。仕事となると歩けるものです。その頃の私は、朝5時に起きてベッドに座り、パジャマのズボンから今日履くズボンに履き替えます。靴下も必死に履きます。脱いだものは袋に入れて2階から階段下に投げます。ものを持って階段を降りるのは無理だからです。
そのうち、こんなことをしていてはだめだと思い、同僚に勧められていたカーブスに行く決心をしました。翌日行くと「待ってましたよ」とコーチの声。杖をついた私でも出来ますかと聞くと「大丈夫ですよ」と親切丁寧に説明していただきました。まず、この台の上に素足で乗ってくださいと言われましたが、履いていた靴下が脱げませんと言うとさっと脱がしてくれ、その後また履かせてくれました。よし、ここだったら信用できる。やるぞと入会を決めました。
 
 最初は、板の上の足踏みもできませんでした。マシーンは出来るものだけ1周やりました。3か月くらいから足踏みができるようになり、コーチに「出来るよ」と言うとすごく喜んでくれました。半年間程1周のマシーンを続け、次に1周半と徐々に進めていきました。8か月位から2周出来るようになり、それが生活の一部になりました。
風呂にも入れずずっとシャワーだったのに、今は筋肉がついたせいか風呂にも入れます。靴下もスムーズに履けるようになりました。杖もほとんど使わず歩けます。足の爪も切れるようになりました。今まで主人に切ってもらっていたけどもう頼みません。1か月の計測も計測機器の上に上がるのに他の人の手を借りていました。計測台が高く感じていましたが、今は1人でも上がることができます。こんなにも計測台は低かったのだと実感させられました。
カーブスに入会して本当によかったと実感するとともに、もっと早く入会しておけばよかったと後悔もしています。特に、計測の際には着実に筋肉が付いてきたことに気付かされます。友達に会ったりした時には、杖なしなのでびっくりされます。その時は、カーブスでの筋トレのすばらしさ、高齢者にとって筋肉がいかに大事であるかなどのことを自慢しています。また、筋肉とたんぱく質の大切さを教えていただいたことにより、食生活にもその知識を取り入れることで毎日の献立も変化してきました。
 
 今でも杖は離せません。杖を持っていくのは私だけです。行けば杖なしでマシーンを使いこなします。帰る際には整骨院の前を通るのですが、杖は絶対に使いません。それが私のポリシーだからです。
仕事も定年となり、火・木・土週3回のトレーニング、最初の頃は休んでしまおうかなと思ったりしたこともありました。今では、自分に課せられた仕事だと考え方を変え、トレーニングに行く日が楽しみとなっています。
「マユミさん、こんにちは」この声をこれからもずっと聞いていたいし、筋力がつくことで何でも出来るようになり、そのことが気持ちを前向きにしてくれます。

 15年も続けてきた大好きなボーリングも出来なくなり、おしゃれが大好きであった私がいつも同じ服を着ている。自分でも信じられなかった出来事です。今では、「マユミさんは何でも出来る」と自分に言い聞かせ励まし続ける日々。1年10か月の間に休んだのは2~3回。それでもそれが私の誇り。マシーン間を移動する際は、足を引きずり気味での移動となります。そんな私の姿を見て、他のメンバーさんに「勇気をもらっている」と言われました。こんな私の姿を見て頑張ってもらえたら嬉しいです。
家では、洗濯物を干したり、ゴミ出しをして助けてくれる主人。そして、カーブスに行く時は気持ちよく送り出してくれる主人に感謝しています。74歳の時、右目が白内障になり、片目で運転してカーブスに通いました。これでは危ないとすぐに眼科医院で受診し右目の手術をしました。そのおかげで今ではすごくよく見えます。人生バラ色。

 「マユミさん、こんにちは」この声をこれからもずっと聞けますように。いつもコーチの魔法の言葉が聞きたい、それは「すばらしい」という声掛けの言葉です。
人間は、「褒められる」とやる気が出るものです。この言葉に支えられここまで頑張れました。いつも言われる腹圧を意識してください。お腹も締まってきました。メンバーさんから、「しばらく見なかったけど心配したよ」と声かけしていただける。こんな素晴らしい場所が他にあるでしょうか。落ち込んだ気持ちになっても、同じトレーニングマシーンをやっている仲間がいるというだけで元気になれます。人生が楽しくなるということにも気付かせてもらえました。ここまで来ることが出来たカーブスとコーチに大変感謝しています。時々、トレーニング室内をのぞいている女性の方を見かけることがあります。その時は、一緒にやりませんか、楽しいですよと声をかけるようにしています。
 
 最後に、目標だった『100歳の母に会う』ために新幹線に乗って、杖なしで広島まで行きます。カーブスのおかげでここまでくることが出来た事を誇りに思うと同時に、「努力は嘘をつかない」この言葉を忘れずに、一生カーブスに通い続けるつもりでいます。