3月末、桜咲き、今年の花を見れずに母が先に散りました。享年88歳でした。
私がカーブスを始めて1年余経った頃、母にも体験を勧めて、話は聞いてくれたけれど、もう年だから、と入会はせず。年だからこそ、のカーブスなのに。思い出すと無念です。元々、リウマチを患い、手指、足元の動きが辛いため、筋トレも消極的にしか考えられず、また、その痛みも想像でしか知り得ません。仕方ない事ですが、徐々に身体能力が衰えていく状況でした。
その母は、元気で明るく、働き者で、お料理上手、周囲の皆から愛される、ひょうきん者。リウマチとわかってからも、無理しながらも、笑顔で仕事を頑張っていました。
私が小学生時代の母の名言
『今日という日の朝ごはんは今しかないとよ。学校の勉強は、後でもできる。少しくらい遅刻したって構わん!』
『腹が減ったら悪いことがしたくなる。ちゃんとお腹いっぱいにして、外に出かけなさい』
母子家庭だった我が家の、今でも笑える教えです。
おかげで私は、食べるの大好き、幼少期から体格の良い、元気な子に育ちました。小中高とバレーボールをしていながら、走るのは遅く、体育は苦手なくせに、やる気精神だけは体育会系の母譲り。一方で、思春期からは、太めのぽっちゃり体型に悩みました。
学校卒業ごろは、まさにバブル期。百貨店に就職して、当時は華の時代。美味しいもの、お酒を楽しみ、ブランドの服やバッグを手にして、でも仕事はキチンとこなす。ワインに開眼して大好きになったのも、この時期から。主に酒売場担当が配属でした。ずっとそれまでも、部活で運動してきたから、重い荷物運びも、急ぐエレベーターなしでの階段駆け上がりもなんのその。若い時代はあっという間に過ぎていきます。
やがて、結婚、出産、そして離婚。
変わらず仕事はずっと販売の立ち仕事。それも酒担当が長くて、重いものも運ぶし、運動なんてしなくとも、まあ大丈夫だろう、立って動いてばかりなんだから、と思い40歳後半まで過ごしていました。
ところが。50歳になると同時くらいに、あらゆる不調が始まります。更年期症状と思われる、目の不調。花粉症でもないのに、涙が溢れてくる。仕事していて、涙ポロポロ。身体全体がむくみ、さほど食べないのに太る。便秘、気が塞ぐ、めまい...等、ツラいというより、なんじゃこりゃ、という気持ち。
わたしってこんなんじゃなかったよね?
そこへ、家も近所で仕事も近い、少し歳上のKさんからのお声がけ。『足が悪くて手術しかないとドクターに言われたけど、カーブス行くようになったら、手術しなくて良くなったんよ!』ですって。このKさんの、明るくて元気でエネルギッシュなのに加えて、心遣いが細やかな姿に興味深く惹かれ、おそるおそるカーブス体験に行ったのがきっかけでした。
そこで初めて知り合ったコーチの、まず笑顔が素晴らしかったこと。そして、あんなに若い頃ダイエットしたり、出産時には栄養や食に関して勉強したつもりだったのに、全然わかっていなかったことも多く、たくさんの発見がありました。50歳で、目から鱗とは、こういうこと。そもそも立ち仕事は、運動とは言わない!筋トレとの違いや、年齢と共に変わる自分の身体の知識など、幸い、まだまだやれることがある、と気付いたカーブス入会でした。
コーチは優しく丁寧に教えてくださり、筋トレ中の指導では、時にピシッと、より良い姿に手を添えてフォローしてくださいます。新鮮な気持ちのトレーニングです。年齢を経て、何でも知ってるような錯覚をしていた自分が恥ずかしい、でもそれを前向きに捉えられる場所がカーブス。
その頃、息子は大学生。じきに老いていく自分が、将来、できるだけ息子に迷惑をかけたくないのが1番の思い。次に、私自身が充実した日々を過ごすために、仕事はできるだけ続けたい、そのためには健康維持が必要だから、筋トレを続けてみようかな、と、じんわりとスタートしたのでした。
長年勤めるワイン担当と言えば、カッコ良く立って売るだけと思われがちですが、実は相当運び動きます。何十本も(時には何百本も)瓶類を運び移動させ、台車を押し、商品出しや倉庫整理もやります。若い頃からやっているからといっても、そろそろ還暦近くなり、過信は良くないと諸先輩から釘を刺され、重いものは心して触るようにしています。重量ある物を持ち運ぶ仕事だから、それも筋トレを始めた理由の1つでもあります。
ワインを販売するにあたり、酒ばっかり飲んでるからあんな残念な体型になっちゃうのかしら、とは言われたくない。それなりのスタイルを維持したい。心身共に楽しめるワインを、広く楽しくお客様に親しんでほしい。そんな販売員を少しでも長く継続できるために、カーブスはとても私に最適な巡り合わせだったと思うのです。
無理はしない、せいぜい週に2回。たまにキツかったら1周のみ。じわり続けていたら結果はついてくる。また、3年ほど前は、当時、介護が必要になった母の近所に引っ越したのですが、その引っ越し先に選んだ重要な条件として決めていたのが「カーブスに通える場所であること」
前カーブスのコーチも、新引っ越し先のコーチも、母の介護のために引っ越すことを伝えると、優しいお言葉を掛けてくださり、非常にスムーズに移籍できました。
それから、当初は思いもよらなかった成果として、生まれて初めて、太ももの間に隙間ができたのです。子供時代から股ずれするくらいみっちり詰まっていたのに。身体全体が、引き締まって、驚きでした。50歳から太り気味だった体重も少し落ちました。何より、不調に対してネガティブな気持ちがぐっと減りました。さらに不調そのものも、随分と軽減しました。
色々言い訳しないで、素直にちょっと身体動かして運動してみる、それだけのことが、こんなにも気が晴れて前向きになるなんて。それに気付いて継続していたら、カーブス8年目になりました。
いつも、コーチの明るい笑顔が待っています。
『ひとみさーん、今日も頑張って来れましたね!』
感謝の笑顔です。
ゆるゆる、これからもお世話になっていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。