カーブスに行きだして14年目に突入しました。その間いろんな事がありました。
最初は、やせたいと思い入会しましたが、10年以上の年月が経ち、今ではもちろんやせる事も忘れていませんが、健康維持を目標にがんばっています。以前にも介護を題材に何度かエッセイを書きましたが、もう介護は卒業しました。
私は、両親を家で看ていたのですが、もちろん、デイサービス、訪問介護、ケアマネージャー、リハビリの先生と多くの方々の助けを借りての介護でした。カーブスに行っている事は誰にでも話していたので、リハビリの先生から「リハビリ中は、両親を見ているからカーブスに行って来ていいよ」と言ってもらい、リハビリ中に何度かカーブスに足を運びました。今思えば、マシンが終わるとストレッチもそこそこに、ばたばたと帰っていました。それからケアマネージャーも仕事の合間に行こうと「カーブスに入会してきた」と報告がありました。誘ったりしたわけではないのですが、介護以外に話題もあまりないので、事あるごとにカーブスのことを話していたので、言い続ければ心に響くってことですね。もう会う理由がなくなったので、その後のことはわかりませんが、続けてくれていればいいなあと思っています。
そんな中、母が一昨年に亡くなり、その半年後、父も後を追うように亡くなりました。介護にたずさわってくれた人達のおかげで2人共自宅で最期をむかえることができました。しばらくは、月命日、四十九日法要、初盆、一周忌、三回忌と2人分なので次々とする事があって、目まぐるしく月日が過ぎていきました。もちろんカーブスへ行く余裕はありません。介護は大変でしたが、それなりに充実した日々を送っていたので日にちが過ぎるにつれ、することが無くなったむなしさや、両親のことを思い出しては、やるせない悶々とした日々を過ごしていました。
やっと気持ちにも余裕ができ、重い腰をあげカーブスに行ってみることにしました。カーブスは何ヶ月も休んでいましたし、やめるにもカーブスに出むかないといけないし、気が重かったのですが、カーブスのドアの前に行くやいなや「えつこさん、こんにちは」と言われ、長い間休んでいた気まずさも忘れていつものカーブスの雰囲気に溶け込んでいました。久しぶりに会った仲間や友達も何事もなかったかのように接してくれます。いつ行っても変わらず、迎えて受け入れてくれるそんな場所、カーブスが私にあってよかったなと思いました。両親の亡くなった喪失感をうめてくれたのは、カーブスの仲間であり、カーブスかもしれません。仲間との会話がはずみすぎて、注意されることもありますが、それでもめげずにがんばっています。カーブス後のカーブス仲間とのコーヒータイムやランチをしたりするので、当初の目標だった体重はいっこうに減りません。挙句の果てにはコーチに「全然やせんよ」という始末。孫のようなコーチはどんな気持で聞いているのやら...。
これから、やっと旅行やいつでも時間を気にせずに出かけられるようになった矢先、朝起きたら左膝が痛くて歩くこともままならない状態になりました。何年か前には右膝も痛くなったのですが、介護の最中だったのでどうして治ったのかわからないまま、気がついた時は痛くないようになっていました。介護も終わりほっとした隙をねらったかのように病魔がおそってきました。病魔とは大げさな気もしますが、立ち上るのも座るのも痛いし、階段の上り下りも大変で特に下る時は2・3段でも憂うつでした。整形外科に行ってレントゲンを撮ってもらい、変形性膝関節症の診断を受けました。よく聞く病名ですがこれ程までに痛いとは思いませんでした。
治療としては痛み止めの薬を飲む、ヒアルロン酸の注射を打つ、リハビリをして筋肉をつける、の3つの方法があると言われ、とりあえず、痛くてたまらないので痛み止めの薬を1週間分もらってきました。1週間経ってもいっこうによくなりません。1週間後、病院へ行って痛み止めの薬は断り、ヒアルロン酸も注射が痛いと聞いていたのでやめて、リハビリを見学させてもらうことにしました。温めること以外はカーブスとあまり変わりません。病院では待ち時間もあるので、カーブスやマッサージなどで治そうと湿布だけもらって帰ってきました。
最初は少し動かすだけでも痛くてマシンは使えません。行くたびに少しずつ少しずつ足を動かす範囲を広げて、ここまでは痛くない、ここまでは動かせると自分に言いきかせながら徐々にマシンを動かせるようになりました。今では以前と同じ様にマシンを動かすことができるまでに治りました。カーブスで マシンをどのくらい使えるかが1つのバロメーターになっていて、日に日に治っていくのがわかりました。階段の下りも痛くなくなり膝が痛かったことを忘れるくらいです。
今までは介護の為に足腰膝が元気でないといけないと思ってカーブスに行っていましたが、今は自分のためにカーブスに行っています。古希を過ぎると足や腰の痛みが時々おそってきますが、我慢できるくらいだったら、少し体を動かすとよくなります。そういう時は、カーブスに行きます。
行く時は違和感を感じながらも、終わって帰る時にはすっきりと楽になります。カーブスに行って運動してコーチや仲間と話しをすることで心身共にすっきりするのでしょうね。
今回、私は行く所(カーブス)があるということはすごくありがたかったです。これからは自分の体と相談しながらカーブスとつきあっていこうと思います。
やめようかと悩んでいる皆さん、「やめないで」と声を大にして叫びたいです。やめなくてよかったと思う時がくるはずです。やめるのは簡単ですが、再びはじめるのはなかなか勇気がいるものです。
私はやめないでよかったです。
余談ですが、13年前に入会した時のコーチが久しぶりに東イオンのカーブスにマネージャーになってやってきました。前にやめようと思った私を思いとどまらせてくれたマネージャーです。私を見た第一声が「やめてないね」と言われました。......苦笑いです......。