2016年11月 「カーブス金沢文庫店」オープン、私はその一期生。
当時、私は長年勤めていた職場を辞め、ボランティア活動に夢中だった。
しかし、仕事を辞めてから、身体がどうにもできない不調に苦しんでいました。

今に思えば、腹筋がついていなかった、そのために生活のすべてに影響が出ていたのだ。学生時代から「おなかに力を入れて」と言われても、それが自分に向けられた言葉だと思っていなかったのです。
そして50代になって「腹筋がない状態」の我が身に苦しむ。
お腹にかかるすべての圧力、
スカートのベルト、下着の細いゴムさえも苦しい。
身体をまっすぐに支えられない、お腹に力が入らないのだ。
重い荷物はダメ、傘が差せない、お盆に皿を乗せて運べない。
そんな日常的な行為は、腹筋で支えられていることを知ったのはカーブスに入ってから。
すぐに結果は出ないが、腹筋の大切さを知り、たんぱく質を意識してとる努力をした。私の嫌いな牛乳、納豆や肉類も努力して食べ、プロテインも飲んだ。

それから2年程、ふっと我が身の変化に気づいた。
「太ももの筋肉がヨレヨレしない」
「重い買い物バッグを持ち、傘が差せる、洗面台に傾く姿勢が保てる、等など」
当然のことが私にはすごい喜び、感謝だった。
現在もまだ苦しいけれど、腹筋がこれほど大切なのだと改めて思いました。

そしてコロナ禍も乗り越えてカーブス歴8年になりました。
去年は、いいことがいくつかありました。
「大学の市民講座」は年間4ヶ月間、もう、10年以上も通っています。
バス、電車、地下鉄を乗り継ぎ通学時間は1時間。
私が受講する「文章講座」は毎週、作文し、パソコンに打ち込んで配布データを作り教室で発表です。
「苦しい、もうだめ、限界だ」と思いながら仲間に支えられて続けています。
「80歳の大学生?すごいね、心臓の僧帽弁手術から10年以上も過ぎた、こちらは、もう、卒業にしましょう」
担当医が笑いながら言った

そして、昨年は3冊目となる自分史「ヨコハマ日記」を出版しました。
「ハマッ子」の私だから知っているヨコハマ今昔などを書きましたが、すぐに在庫がゼロになり、それぞれの立場から感想が寄せられ、その反響がうれしかった。

もう1つ、とってもいいことがありました。
アッツイ夏の日でした。
私が利用する「マンション前」バス停での1コマ。
その、建物から出てきた若い女性が私の隣に並んだ。
白いパンツに薄緑のオーガンジーを重ねた品の良い姿。
「あなたのファッションすてき、それは、パンツ、スカートなの?」
「あら、素敵な方に褒めていただいてうれしいです」
「えっ、私が素敵なの、うれしいわ!」
バスが来るまでの数分、きれいな言葉遣いの会話が続いた。

その夜、ビールを飲みながら夫が言った。
「若い人から、いい言葉をもらったね。
素敵な人になるために、明日も努力のカーブスだね

 乾杯!」