「カーブスに入会したよ!」
昨年の7月 猛暑のある日、他県に住んでいる母から電話がありました。
母は86歳、介護の要支援2で介護サービスとして介護予防のジム施設に通っています。数年前から何度も転んでいてその度に肋骨や腕を骨折していて治らないうちにまた骨折をする...というのを繰り返していました。かなり筋肉や体幹が衰えている様子でした。
そんな母の様子を見ていて、カーブスに通い始めていた私は時々カーブスを勧めてみましたが、歩くのに杖をついたり、介護でレンタルしているシルバーカーを押している母は介護施設のジムへは送迎があり、カーブスより安い月謝なので「カーブスには入らない」と言っていました。
施設にはジムのように数種類のマシンがあり、しっかり筋トレをして、マッサージまでしてくれるとのこと。危なくないようにスタッフの方が常に付き添い、いろんなおしゃべりに付き合ってくださるそうで楽しそうに通っていました。それならそれでいいかな、と思っていました。
ところがです!冒頭の「カーブスに入会したよ!」とは?
理由を聞くと たまたま買い物に行ったドラッグストアの前で何かの測定をしていたので覗いてみたらカーブスに誘われたとのこと。実際体験してみたら良さそうなのでそのまま入会したと言うのです。...そう、母はこういうのに弱いのです。
私が誘っても入らなかったのに...と思いつつ、元々勧めていたので「いいんじゃない?」と言ったものの 話を聞いていくと店舗の場所が家から片道25分も歩くと言うのです。更にそのお店は建物の2階にあり、かなり階段を上るのだとか...。外出時、5分位歩いては休んだりしている母が歩きで通えるのか?
「え?大丈夫なの?」と心配して聞くと、既に入会して通い始めていた母は この猛暑の中、帽子をかぶり、冷やしたタオルを首に巻きシルバーカーを押しながらも「頑張って歩いてるのよー」と元気な様子。先に介護予防施設に1年位通っていたので少しは筋肉もついていたのでしょうか。
結局、介護予防施設に週2日、地元の自治会で行っている百歳体操というのに週1日、そしてカーブスは週3日を目指して通い始めたとのこと。
なんと母はいつの間にかほぼ毎日運動をしていたのでした。びっくりです。
私はと言うとその頃はカーブスに入会して9ヶ月目。
筋トレは1日おきが良いと聞き、基本月・水・金の週3日。車で15分の店舗に通っていました。
ラクして車で通って週3日30分ずつしか運動していない私はなんだか悔しくなって平日週5日通うことにしたのです。...すると何もない日はダラダラと過ごしてしまっていたのですが、毎日決まった時間にカーブスに通うことにより、生活リズムが規則正しくなってきました。
こうして母と私はカーブス仲間となり、共通の話題がひとつ増え、たまに電話で話すと必ずカーブスの話をするようになりました。
骨折を繰り返していた母は体が思うように動かずうまく使えないマシンもあったようですが、2~3ヶ月経つと「コーチにマシンの使い方がうまくなったって褒められたの!」とか「腕が肩より上に上がるようになったのよ!」と嬉しそうです。
毎回最後には「でも痩せないの」と嘆いています。
「いやいや筋肉がついて体幹もしっかりしてきてると思うよ」と励ましています。カーブスに入会以来 1度も転んでいないのですから。
電話で話しながら、シルバーカーを押してえっちらおっちら歩いている母の姿を想像し、よく頑張っているな、と感心しています。
母に触発されて私も負けじと頑張っています。
せっかく通う1日1回30分を大切に正しくマシンを動かして腹圧を入れる。"基本を忠実に"と心で唱えながらやっています。私も最初の頃は腹圧を入れると息を止めてしまうし、マシンを動かすことに集中すると腹圧は疎かになっていました。
普段の生活で腹圧を入れるなんてすぐ忘れてしまい出来ません。でも毎日少しずつやってみて、やっと最近はマシンを動かしながら腹圧を入れ、呼吸も出来るようになりました。生活ではいろいろ試した結果、お風呂上がりの髪の毛を乾かす時に腹圧を入れ易く、これをルールにしてドライヤーのスイッチを入れると腹圧を入れるスイッチが入るよう習慣づいてきました。
カーブスでこんな風に頑張れるのには実は理由があります。
母は認知症の父を10年以上介護しました。
私は難病になった主人を5年介護しました。
母と私は体が動けなくなるつらさを充分見て来たのです。なので"子供たちに迷惑は掛けたくない"のは当たり前ですが、それよりも思うように動けない、しゃべれないのは自分自身が1番つらいのです。
顔が痒くても掻けない、ちょっとそこの物が取れない、言いたい事がうまく伝わらない...なんてもどかしいことでしょう。トイレに行くのもお風呂に入るのも自分でやりたい。病気なったら仕方ありません。でも少しでも防ぐことが出来るなら...。
まずは自分のためにいつまでも自由に動いてしゃべりたい。健康で楽しく過ごしたいと思うのです。
86歳の母の頑張りに負けないよう、共に健康でいられるようにこれからも母とカーブス仲間として楽しく通って筋トレをずっと続けていきたいと思います。