現在私はカーブスへ週6日行くことを目指して通っています。カーブスの運動が終わるとコーチに必ず「次はいつ来られますか?」と聞かれるのですが、即座に「明日来ます」と答えます。明日が休みなら次の日です。そうは言っても実際は行けなくなる時はあるのですが、気持ちはいつも行く気満々なのですから仕方ありません。
行くのはたいがい11時後半の時間帯です。時間帯ごとに来る顔ぶれはほぼ決まっていて顔を見ても特別あいさつを交わすわけでもないのですけれど、心の中では(あっ、来た)とか(あの人最近見ないけどどうしたのかしら?)とか思っていて、最近見かけない人については勝手に心配しています。時にはコーチにその人の消息をたずねたりもします。しかし、名前を知らないので「ほらメガネをかけていてこんなであんなで...」と思いつく限りのその人の特徴を挙げてみるのですが、コーチも「メガネをかけていらっしゃる方はたくさんいらっしゃいますしねぇ...」と困り顔です。そういうわけで後日その人を見かけた時はとても嬉しくなります。中には顔を合わせるとあいさつを交わすようになる方もいます。「終わった?」「おつかれ!」「あたしは今から」「がんばって!」とか。どちらかと言えば人見知りの私ですが、このように楽しく通わせていただいています。
私がカーブスに入ったのは2012年の7月で、カーブスイオン金沢店の開店と同時でした。自慢ではないですが、今では名簿の1番上になりました。古株になったということです。コーチに「1番上だなんてすごい!」とほめられる時があります。しかし、「13年通っていてこんな?」って言われそうで恥ずかしく思う自分がいます。しかし、そう思うのはカーブスに失礼ではないかとも思います。13年続けてきたからには何も成果がないはずは無いと思うからです。入会からこれまでのデータを見てみれば、当然波はあるものの大きな変化はありません。鑑みるに70代の私にとっては十数年前とほとんど変化がないということ事態が「成果」といえるのではないかと思います。
カーブスに入会した頃の私は、パートの仕事をしており、一方では母親の在宅介護をし始めたばかりでした。母親は圧迫骨折をきっかけとして、腰の手術をするに至り以後十年間寝たり起きたりの生活になってしまいました。最初の頃母親は私に当たり散らすことが多くあり、そんな母親を見るのは辛いものがありました。その頃は午後にカーブスに行っていたのですが、行くと心が晴れるので毎日のように通っていました。
カーブスにはポイントカードがあって、例えば200ポイントでTシャツ、60ポイントでソックスとか様々なカーブスグッズと交換できるのですが、それも楽しみの1つです。私は、この十年程でTシャツを何枚もゲットすることができました。
ところで「カーブスに行ってもやせない」と言う声を聞くことがありますが、カーブス運動にプラスして、食事管理や日頃こまめに動くことなどが必要で、それが加われば必ずやせることができると思います。私の場合はまさにそれができなくて今に至っています。しかし、私の立派なお腹の奥の方には、腹筋らしきものがあります。それは入会当初にはあるように感じられず腹筋を入れるということがよくわからなかったのですが、今はちゃんと存在しているとわかります。これもカーブスの成果の1つだと思います。
私は2ヶ月に1回病院を受診し血圧と高脂血症の極軽い薬を処方してもらっています。それは年を取ったら病院と関わっていた方が良いとの判断からです。年に数回は色々な検査をしてもらっていますが、これまで大きな病気が見つかったことはありません。これもカーブスの成果だと思います。
病院と言えば2023年の4 月に両膝の変形性膝関節症の人工関節置換術という手術を(両膝同時)に受けました。大学病院で受けたのですが、担当の医師によれば、石川県では両膝同時の手術はやっていないということでした。私はSNSなどの情報で他県では積極的に両膝同時手術が行われているということは知っていましたが、石川県ではやっていないというなら仕方ないと思っていました。しかし医師から思いがけない提案がありました。
「自分は10年程両膝同時にはやっていないが、それでも良いなら、そして検査して身体の状態が良ければ、両膝同時にやってもいいよ」ということでした。(10年程やっていない?)と少し不安がよぎりましたが、私の叔母が埼玉県で両膝同時の手術を受け元気にしているのもあり、先生を信じてやってみようと思いました。私の手術が成功すれば石川県でも両膝同時の手術が普通になるかもと〈ファーストペンギンになろう〉という思いもありました。検査の結果は良好で手術をすることに決定しました。
手術は見事に成功して、普通なら3週間程入院後転院してリハビリに入るところを、4月21日に手術して、5月7日には退院して後は家から近くの整形外科にリハビリに通うことになりました。頭の片隅には(早く主人と犬のところに帰りたい)という思いがありました。退院後は毎日リハビリに通い、ついに7月からはカーブスに復帰できました。
家からリハビリに通うという選択ができたのは、主人が家事を一手に引き受けてくれたおかげですが、カーブスで作られた体力があったからこそとも思い、双方に感謝しています。
今年で膝の手術から丸2年が経ちます。今では痛みなくどんどん歩けます。カーブスはこの歩きを保つためのリハビリの意味ももっています。ちなみに、母親は私の手術を機に施設でお世話になっています。
私のカーブスをやる目的は一に寝たきり防止、二に最期まで自分の事をできるようでありたい、ということです。そのためには筋肉量減少の防止、歩行能力の維持が大切だそうです。ということは、家から10分程度のイオンまで歩いて行って、カーブスをして帰ることはとても有効だといえるのではないでしょうか。
カーブスに着くと私を見つけたコーチは直ぐに「明子さんこんにちは!」とあいさつしてくれます。つい先日のことですが、帰ろうとしている私のところに「明子さん!」とコーチがわざわざ飛んで来てくれました。「なに?」と問い返すと「今日は一度も話してなかったから」と言ってくれたのです。このように言葉をかけ何かと気にかけてくれるということはどの人にとっても嬉しいことだと思います。ましてや1人で生活している老人にとってはなおさらと思います。
前にも書きましたが今ではほとんど毎日ほぼ決まった時間帯にカーブスに通っています。ここに来ると身体が整うし心も癒され明日への元気が湧いてきます。30分という短時間で済むというのも続けやすいポイントだと思います。
計測の折には必ず「今月の成果は?」と聞かれます。すると(そんな毎月成果なんてないよ~)と思いつつ答えるのは「ここに来れば皆がいるしコーチも声がけしてくれるから元気になれる」ということです。これからもカーブスがあってくれる限り「寝たきりにならないぞ!!」という明確な意思を持ってカーブスに通い続けたいと思います。
余談ですが、ここに通われている私より年上と思しきお姉さま方はとても若々しくいらっしゃいます。私もそれに続きたいと秘かに願っています。