あれは2024年の2月の事だった。私は仕事中にめまいと全身の痛みで急に体が動かなくなり、救急車で病院に運ばれたのだった。幸い、脳梗塞とか、そういったことではなく、良性頭位性めまいと変形性膝関節症の症状がまとめて出てきたことで動けなくなっただけだった。
しかし、救急外来の医師にはいろいろ言われた。「ストレスを溜めちゃいけません。ちゃんと睡眠は取れてますか?食事は取れてますか?運動してますか?明日は必ず!かかりつけのお医者さんに行ってくださいね。」
はいはい、どれもこれもよく言われております。ただ、ストレスはそんなに溜まってないつもりではあった。前の日も趣味の一五一会(4弦ギター@K.Yairi)で散々歌いまくったのだ。
しかし、よくよく考えてみれば、最近母が認知症で要介護1になり、本格的に介護を始めたばかりでもあった。睡眠だけは取れていたものの、食事はつい、いい加減なものになったり、さらに運動と言えば、ゴルフ場の施設管理でグランド内を歩くくらいのものだろうか。
試しに、翌日、万歩計をはめて歩いてみた。ゴルフ場の仕事で結構歩いてるだろうと思っていたが、意外にも5000歩弱ということで驚いた。よく言われる10,000歩は歩きましょう。...全然できてない。
その上、学生時代のトラウマで運動は大嫌い。筋トレ、ストレッチなんて当然したことがないから、腰痛にも度々なっているし、最近は変形性膝関節症の診断をされていたので、まず薬を投薬してもらって、それからと言うところであった。
翌日の午後、言われたとおり、かかりつけの整形外科に駆け込み、件の話をすると、とにかく筋トレして筋肉をつけなさいと言われて、検索をするも、イマイチ決め手に欠けていたところ、たまたまLINEに入ってきたカーブスの1か月無料の文字。1か月。合わなければ止めてもいいし、物は試しに体験しますか、というわけで倒れてから2か月経った4月のある日、カーブスの門をくぐってみたら、私がイメージしたスポーツジムと違う!
スポーツジムのイメージと言えば、これでもかと言わんばかりの機械の山で、機械も自分で調節しなくてはいけないものばかりだから、面倒だなと思っていた。それに来てる人がいかにも筋トレ愛してます!感が強く、私には無理!
ところが、カーブスではそんなことをしなくても良い。マシンは、油圧式でゆっくり動かせばそれなりの力で、早く動かせば負荷が上がると言う、面倒くさがりの私にとってはありがたいマシンばかり。
元々膝が痛い私でも、ゆっくり動かせばそれなりの負荷で動くので、痛くて辛いということがなく、できるマシンはハードに動かして、体の調子の良い部分から鍛えられるので辛いところもいつの間にか動かせるようになっていて驚いた。
しかも、サーキットトレーニング。30秒マシン、30秒ボードを繰り返して、2周で30分でOKなのも気に入った。トレーニングは長い時間頑張るものと思っていた私には目から鱗だった。
さらに、幅広い年齢の方々が来ているし、「筋トレ愛してます!」感が緩めなのもありがたかった。
3ヶ月後、趣味の一五一会の講座で人に歌を教える機会があり、ある事に気がついた。声がパッと前に出るのである。自然に大きな声が出るようになっていたのだ。あれだ。腹圧だ。
今までは腹式呼吸と言われても、ピンと来なかったが、カーブスでコーチに教えてもらっているうちに自然に腹式呼吸が身についていたのだ。その日は気分良く、いつもより多く歌ったのだけど、疲れもそんなに出ることもなく、翌日は普通に仕事に行けたのも驚きであった。
これが筋トレの力なのか...!
それからも行けるときと行けない時はあるものの、週に1度から2度、カーブスに行くようになってから、身体に変化が出てきたのだ。
B'zの稲葉浩志さんのライブに行っても、以前なら翌日ぐったりしていたのが、元気に翌日仕事に行けたり、汗をかきやすくなったせいか、ただの水を美味しいと感じたり、食事の中身を自然に気にするようになって、お菓子より野菜と肉を欲するようになったり、冬も必要以上に着込まなくて良くなったせいか、体重はあまり変わらないけど、身体が軽くなったように感じる。まだまだやりたいことは一杯あるから。少しでも沢山叶えられるように。
頼むぞ、カーブス。