ケアマネジャーをしていた超ハードな現役時代、片道5キロの自転車通勤と1日5~6件の丘陵地を自転車(電動)での自宅訪問で、運動はこれで十分と思い込んでいた。

 50歳半ば訪問先で肺結核に感染し1年間の治療後完治したものの体力は回復しないまま、うまく仕事がこなせなくなった、そして60歳で交通事故にあい自転車移動ができなくなり、定年目前で退職。

 その矢先、潰瘍性大腸炎という難病にかかった。薬の副作用で高熱と腹痛と下血からの脱水と貧血。にも関わらず高熱だったため、折しもコロナ時、なかなか診察が受けられず、やっとの思いで受診した時には危篤状態。九死に一生を得て、めでたく退院、自宅療養開始。外出を全くしなくなった。

 運動しないことから、ある朝右膝の動きが鈍く痛みを感じた。整形に行くと関節炎、ヒアルロン注射し運動不足を医師より指摘、筋トレを推奨される。

 前々から気になっていた駅前のカーブスに行きかれこれ3年6ヶ月になる。始めた当初はますます膝に激痛が走り、杖が外せなくなってしまった。生まれつきの左股関節脱臼があり、経年で両方変形性股関節症になり階段も坂道も歩くのに一苦労。筋トレ後はタクシーで帰宅することが続く。辛くても週2回はカーブスに行った。いつ頃かふと気づくと家中で杖をつかず自宅から2キロほどあるカーブスにも杖だが難なく行き帰りに買い物をして歩いて帰れるようになった。

 すると欲が出てまた働き始めた。また以前の超ハードな生活に戻ってしまった。カーブスになかなか行かれないことをコーチに相談するとお家でも筋トレができるWプランを教えてもらい早速開始。なかなかお店に行けないストレスも30分筋トレコースで解消。疲れたときはストレッチのみで明日こそは頑張ろうと前向きになれる。そうして65歳を迎えて定年退職し悠々自適な生活がはじまった。

 しかし、潰瘍性大腸炎が再発し以前よりひどくなり、特に排便障害が著しく下痢のため30分に一度トイレに駆け込む状態で全く外に出られなくなってしまった。しかし気持ちは楽観的で外に行かれなくても家で筋トレすればいいさ、しかも30分筋トレは1日1度のみだが15分、6分コースやストレッチは一日何度でもできる。その上筋トレ中トイレに行きたくなれば一時停止すればいいし、朝昼晩で1日最低3回はしようとか計画を立て実行する。その達成感が年中無休筋トレしようという意欲に湧き、かれこれ2024年1月1日から1日も休まずに続けている。

 潰瘍性大腸炎は新しい薬がピタッとあい排便障害もクリア。本格的にお店に行き始めたころ、夜中に家で転倒し右肩骨折して自宅療養になる。右腕は動かせなく、はたまた右手で杖がつけなくなり今度はタクシー以外で外出できなくなる。が、ゴムバンドの必要なトレーニングはゴムバンドからエアに変え、家トレを頑張った。筋トレはできるだけ朝早くすることにしている。薬の関係で朝気持ちの落ち込みがあり体を動かさないと1日何もしないまま終わってしまう。それと10時前ならお店開始前に筋トレを終えるという優越感とアプリでの本日何番目の表示が負けず嫌いの闘争心に火をつけてくれる。こうして骨折から6ヶ月が経ちこの春からお店カーブスを再開する予定。

 お店カーブスの良いところ。コーチやカーブス仲間に会えること、そして気軽におしゃべり。素性なんて知らないけど筋トレ中の挨拶から計測待機のおしゃべりで知り合いになれば街で出会っても「元気にしている!」「体調崩して今休んでいる」「お大事に。待ってるよ~」と対話横行。そんなやり取りが1人暮らしには心地よい。計測待機中にある方が、「私、筋トレもいいんだけどここでみんなと会って話すことが大事なの。だからできるだけ毎日来るようにしているの。朝家を出るのがしんどい時もあるけど、来て誰かと挨拶できただけでもほっとするの。ああ、生きているんだって実感できる」この方も1人暮らしとのこと。わかる、わかる。

 あと何年生きるかわからないが、元気が何より。それを教えてくれたのがカーブス。ブラボーカーブスWプラン!!