私は今、一人身なので、時間は充分にある。月、水、金はウオーキング仲間と1万歩近く歩く。その後、自転車で1.5km離れたカーブスへ行く。火、木、土は歩いてカーブスへ行く。往復5000歩余り歩く。
「きれいに蹴れていますが、大きく最後まで、蹴りましょう」
「しんどいワー」
「しんどいけど、それが効いてるんです。その調子。それでいきましょう」
そんな会話をしながら、2周まわる。私はカーブスへ来る事を仕事にしている。日曜、祭日と休みが続くと、ずる休みをしたような気がする。
 
 そんなある日、いつも親子で来ているメンバーさんがいる。今日は1人で、ワークアウトしている。
「お母さんは?」
「死んだ」
「エエーッ、どうしたん?」
聞くと、「夕食を終えて「ちょっと、しんどい」と言い部屋へ行く。朝、起きて来ないので呼びに行くと、ベッドの上で死んでいた。カーブスへ行く時、駄々をこねていたけど、前日まで自分の足で歩き、100歳まで何の介護も受けずに逝っちゃた。残された私達は淋しいけど、本人は極楽だと思う」
本当に極楽浄土に逝っている。娘さんも、一緒にカーブスへ来た事が親孝行になっている。そんな生活をしてみたい。
 
 それにしても、カーブスの力ってすごい。普通、90代になると、男女共、介護を受けている人が多い。そんな中で100才まで家族と共に生活でき、娘さんと一緒に体を動かし、他のメンバーさんと話もする。
 聞いていても、心が暖まる。そんな人生を送りたい。
 ボケーッとした1日を送るのでなく、前を向こう。何か新しいものに、チャレンジしたい。道ばたの雑草にも花が咲く、踏まれても花は咲く、そんな気持ちで明日を生きたい。