カーブスに通いはじめて早いもので3年が過ぎようとしている。今ではすっかり私の生活の一部になり、勤務表を眺めては、来週はいつカーブスに行けるだろうかと考えるのが日常となった。持病の腰痛もあまり気にならなくなり、以前よりなんだか元気になった気がする。
運動が苦手な私が、ここまで続けることができているのもコーチの励ましのおかげと感謝している。
そんな私にも嬉しいことがあった。長女の結婚が決まったことだ。
長女とは27年間一緒に暮らしてきたが、お相手は転勤が多い方なので、遠くに行くことになる。そう思うと少し寂しいが、これからの人生。幸多きことを願って心から祝福したい。
もう1つは、カーブス仲間が増えたことだ。高校生の次女である。幼い頃から絵を描くのが好きな子で、いつも絵やマンガを描いたりしていた。同じく絵が好きで、日本画を学んでいた長女と3人で、時折、美術館へ行くのが私達のささやかな楽しみの1つだった。
そんな次女の小学生の頃からの夢は、マンガ家になること。中学3年生になって進路を決める時、少し遠いが絵やイラストを学べる高校に行きたいと強く希望した。私の希望する高校ではなかったが、夢への第1歩、応援しようと思った。晴れて合格し、高校生活が始まると朝が苦手だったが、5時すぎには起きて通学した。
友人もでき、楽しんでいるように思えた。ところが、6月も終る頃様子が変わった。お弁当もほとんど残してくるようになり、口数も減った。話を聞くと、いじめを受けているわけではないが、人間関係がうまく築けないようで、苦手意識を持った生徒がいるとのこと。生徒数の多い学校で、クラスの雰囲気も今までとは違い馴染めないということだった。それから、高校に行くことができなくなった。
登下校が唯一楽しい時間で、教室に入ると頭痛や吐き気がした。それでも、毎朝起こして今日は行けそうか聞いた。
あんなに行きたかった高校、なんとか頑張ってほしいと思った。私は毎朝、担任と連絡を取り合い、高校にも出向いた。駅から歩いて行くと、ちょうど下校時間と重なったため、大勢の生徒とすれ違った。こんなに生徒がいるのに。教室に1人でいる光景が浮んできて悲しくなった。7月に入ると休むことが多くなり、「生きているのがつらい」と言うこともあった。そして、専門のカウンセリングを受けることにした。家族に話せないことも先生には話すことができ、気持ちが救われたようだった。
夏休みに入ると少しずつ元気になってきたので、新学期にまた様子をみていこうと思った。9月に入るとどうにか高校に行ける日もあったが、体調不良を訴え、行けない日が増えていった。何度も話し合いを重ね、いろいろ悩んだ末、同じ高校の通信制に10月から替わることにした。
高校に通うのは週に1日程度だ。ほとんど家で過ごすことになる。私は何か運動をした方が良いと思い、「一緒にカーブスに行こうか」と声をかけてみた。すると「行ってみてもいい」とのこと。
それから、週に2~3回一緒に行くこととなった。初めは緊張していた娘だったが、コーチの明るい声かけに表情も和らいでいった。そして、運動を始めてから最初の計測、入会時よりなんと、ウエスト-2.5cm、お腹回り-4cm、体脂肪率-1.5%、骨格筋率+1.3%すごい。まだ数回しか通ってないのに。この結果にコーチもびっくりした。娘もお腹の調子も良くなってきて、ちょっとポッコリだったお腹もスッキリしたと喜んだ。少しずつマシンの動かし方にも慣れ、私が仕事でカーブスに行けない日が続くと、「今度、いつ行くとね」と聞くようになった。
私も一緒に行く仲間ができてやる気も上がってきた。季節は巡り、あの時苦しんでいた娘も、今ではすっかり元気になった。バイトに行ったり、好きなイラストを描く日々を送っている。最近は、私の勤めているデイサービスの利用者の方の、誕生日色紙に絵を描く手伝いもするようになった。
もちろん、カーブスも続けている。「計測どうやった?」「あんまり、変わらんかった」「晩ご飯作るの、手伝ってね」「今日は、何作ると?」等々、話はつきない。車で往復1時間の道のりも、親子の大切な時間になっている。
最後に娘へ
人生いろいろ、山あり谷あり。でも、悲しいことやつらいことばかりじゃないよ。楽しいことや嬉しいこと、キュンとすることやワクワクすることきっとあるよ。
去年、親子3人で行った2泊3日の東北旅行、とても楽しかった。また、行こうね。そして、一緒にカーブス頑張って体力、筋力つけていこう。
これからも、ずっとあなたのこと見守っていこうと思っています。