早いもので、カーブスに入会して3年が過ぎようとしている。町中でカーブスの看板はよく目にしていた。どんな所で、どんな事をするのかなあと興味はあった。そんなある日スマホでゲームをしていると、カーブスの無料体験のCMが出てきた。思わずポチっと押した。その頃、退職して1年近くが過ぎ、だらだらと不規則な生活をしていた事もあり、自分自身なんとかしなければいけないと思い始めていた。健康だった姉が突然入院するという事もあり、すぐに説明を聞きに行った。店長さんからお話を聞き、その場で入会を決めた。

 1年目、とにかく毎日決った時間にカーブスに行き、運動をして、買物をして帰るという事に徹した。それが案外簡単に実行できた。仕事をしていた時のように、毎朝同じ時間に起き家を出る。リズムが取り戻せてきた。出かける前に家事を済ませ、帰ってきて夕食の準備を軽くしたら、あとはフリータイム、毎日が楽しかった。カーブスでは色々な年代の方々と色々な話題で話もはずんだ。コーチの方々も明るく、時には厳しく、あいさつや指導の声かけをしてくださった。帰る時にはおつかれ様でしたと手を振ってくださったりして、手を振るあいさつなど何年もしていなかったなあと、少しはずかしさを感じながら、私も手を振り返したりなどして、このような感じで、規則正しい生活に戻す事が大きな成果であった。

 2年目、毎日楽しく通っていたが、マシンの使い方が正しいのか、たんぱく質の取り方は正しいのか、などと少し落ちついて考える機会があった。マシンの正しい使い方についてはマンツーマンでコーチから指導していただけるという施策があり、申し込みをして教えていただいた。それまで、何となく2周回っていたが、どのマシンではどの部分を意識して、どのような効果が得られるのかを教えていただき、案外大変な運動をしていたのだと気がついた。筋肉をつける事の重要性、たんぱく質の必要性などを自分なりに、かなり理解する事ができた。大きな成果だ。

 3年目、特に体の不調等もなく、毎日過ごしていたので現状維持で良いのかなあと軽く考えていた。そんなある日、衝撃的な出来事が私をおそった。同年代で同時期に入会したCさんが2年間で10キロ減量したと言うではないか。私は増えたり減ったりをくり返してほとんど体型の変化はなかった。毎日、楽しい楽しいと通っていた二年間でCさんと大きな違いが出ていた。Cさんは見るからに細身になっていた。いつもいっしょに運動していたのに10キロも減量していたとは、さっそくCさんに詳しく話を聞いてみた。大きな違いは食生活にあった。私は大きなため息。1番苦手としている所だ。炭水化物好きの私にとって試練の始まりだ。たんぱく質を取る事に気を取られ、常に高カロリーになっていた。コーチの方からも何度か注意を受けた。特に夕ご飯では、たんぱく質のお肉やお魚を食べる際、量も多く作り、それに伴い炭水化物もどんどん増やしていく。運動していても、これでは減量は望めない。まずは、そのあたりから改善していった。炭水化物を大幅に減らし、咀しゃく回数を増やし、少量でも満足できるように野菜類等もかために調理し、食卓に並べた。始めて2ヵ月で体重は4キロ程減り、ウエスト、おなかまわりも順調に減ってきた。やはりそれまでは、運動量に対して、毎日カロリーを取り過ぎていたようだ。そのまま経続して、毎月の計測日が楽しく感じられるようになる予感がした。しかし現実は厳しい。趣味である旅行に出かけた途端、おいしいご飯の誘惑に負け、体重は日に日に増えていった。一度たかが外れると、どうにも止まらない。元に戻るどころか、それ以上に太ってしまった。意志の弱さを実感した。そもそも今までの成果も自分自身で成果であると納得したかのように思っていたが、本来健康的にきれいにやせたいという目標に目をつぶり、他の面での成果に甘えていた。ここで諦めてしまってはいけないと、なえた自分の心をもう一度奮い立たせる事にした。一緒に運動する仲間もいる。ついて指導してくださるコーチもいる。まずはおなかすっきりチャレンジ。目標は2ヵ月で5センチと決めた。何が何でも実行すると決め、食生活に気をつけ、マシンもチャレハ心がけた。力いっぱい強く、速く動かすと、冬でも汗だくになった。結果は6センチ減。教室内に貼られている色々な方々の成果をしっかりと全て読む事にした。皆さん、目に見えるすごい成果をあげている。

 私はもう少しで4年目に突入する。無理する事なく楽しく継続し、自分が本来目標にしていた理想の姿に少しでも近づけるように努力していこうと思う。壁に貼られたスローガンの、可能性は無限、描こう未来の言葉に背中を押してもらい、新たな1年をがんばっていこうと思う。とにかく楽しく、楽しく目に見える成果を目指して。

 と、ここまで書いてきた私だが、今、旅先の宿でおいしい夕食をいただいた後、ゆったりとした時間を過ごしながらペンを走らせている。少し食べ過ぎてしまったかなあという罪悪感を持ちながら。

 又明日からカーブスに元気に通い、こんなになりましたとお友達に紹介できるような成果をあげられるようにがんばろうと、心弾む。