私とカーブスとの出会いは1年8か月前になります。いえ、本当はその前から『女性だけの30分健康フィットネス』は気になっていたのです。同じ職場で働く健康オタクの方が入会されていて、体験のお誘いカードをもらったこともありましたから。
その頃の私は還暦を前に、微々たる小遣いを老後資金を増やすために使うか、健康を維持するために使うか、迷っていました。そんな私に入会を決意させたのは、あるスーパーの前に出ていた『血管年齢計測』のお誘いでした。
実は10年ほど前に、血管年齢を計ったことがありました。当時アラフィフだったにも関わらず、その時たたき出した血管年齢はなんと!29歳!再計測していれば年齢なりの数値が出たのでしょうが、舞い上がってしまった私はそうはせず、それからというもの、「更年期であちこち不調は出始めてるけど、実は人よりずっと健康なんだ」と長いこと過信していたのです。ですからその時も、血管年齢計測のブースに座っているこのお姉さん(実はカーブスのコーチ)を驚かせちゃおう、くらいの気持ちで椅子に座ったのでした。
ところがなんということでしょう!その時出た年齢は75歳!アラ還なのに「年齢はるかに通り越しちゃってる!!」ギャップがあり過ぎです(笑)そして健康を維持するためには筋肉を付けることが必要と説かれ、カーブスの存在は気になっていたこともあっていよいよ入会を決意し、小遣いを健康への投資に使うことを決めたのでした。
さて、入会してみると驚いたこと、感じることがいくつもありました。
ドアを開けると、「今日も来れましたね!本当にすごい!」と大きな手書きの掲示が迎えてくれます。大人になると、こんなに手放しで褒められることはそうそうありません。「今日も来られたわたし」との思いは、自分にささやかな自信を持たせてくれます。
それから、メンバーは下の名前で呼ばれること。女性にとって姓が変わることは珍しいことではありませんが、下の名前はほとんどの方が一生そのままです。娘や妻、母など複数の役割を担う毎日の中で、一生変わらない名で呼ばれ、「誰でもないあなた」であることを尊重される機会はそう多くありません。カーブスは健康を維持増進する場所でありながら、「あなたがあなたであること」の素晴らしさを実感させてくれていると言ったら、褒めすぎでしょうか。
また、当然ですがイヤイヤ来ている人が誰もいないこと。私は登山をするのですが、ロープウェイなどで気軽に頂上まで行ける山もあれば、どのルートでも6時間は徒歩でないと行きつかない山もあります。その頂上は、老若男女に関わらず自分の足で、自分の意思でそこを目指した人しかいない空間です。無理やり連れて来られてつまらなそうな顔をした人など皆無で、みな充実感に満ち溢れた表情をしています。そんな私の大好きな空間と同じ空気が、カーブスには流れています。当然ですがメンバーはみな会費を払い、より良い自分になろうとして通ってくる。その気持ちが、徒歩でないとたどり着けない頂上を目指す人達と同じだ、なんて素晴らしいことだろうと思って、マシンを使いながらしみじみすることがあります。
また、カーブスでは否定されるということがありません。月1回でもいい、来られたら1周でもいい、痛いところがあればできるようなやり方でいい、服装も決まりを守れば何でもいい。
ある時、職場の人に「どんなウェアでやってるの?」と聞かれたことがありました。その頃は、下はジャージに履き替えていましたが、上は職場に来て行ったシャツの上にTシャツを羽織っていたのでそう伝えると、「そりゃあトンチンカンな格好だね」と笑われました。ええっ!?トンチンカンだったかしらと思ったけれど、カーブスではコーチもメンバーさんも何も言いません。なんて温かくて優しい。
さて、幸い家族も応援してくれて、毎月目標とする日数をなんとかこなして1年8か月。私はどう変わったかと振り返ってみます。
まず、変わったのは心です。私は「あれをしたらいいんだろうなぁ」とか「すべきだろうなぁ」とか色々思いつくのですが、実行に移すのがとても遅いのです。家の片付けや不具合の改善など、やらなくてはならないことでいつも頭がいっぱい。家族からも、「計画3年、実行3時間」などと揶揄される始末です。お分かりかと思いますが、これは、『3年も練った計画を、実行したら3時間で成し遂げてしまうすごさ』を褒めているのではありません。『やれば3時間でできてしまうことに取り掛かるのに、思いついてから3年かかる』と笑われているのです。表現は極端にせよ、悔しいけれどその通り。「時間が無い」「財源はどうする」など私なりに言い分はあるのですが、本気でやろうとしていないのは自分でも分かっているのです。だから、カーブスへの入会も「老後資金はどうする」などと言って踏み切れなかった。始めた以上はきちんと通って有効に活用するほうがいいよねと思って、目標を決めて達成するために通う。それが「ちゃんと通って続けられているわたし」として、気持ちまで上向きにさせてくれる効果があるとは、思いもしませんでした。
そして、体のほうです。それまでもウォーキングはするよう心掛けてはいましたが、筋肉を付ける必要は感じていました。元々少し絞ったほうがいいかなくらいの気持ちだったので、体重減には大きな期待はしていませんでしたが、入会時と比較すると、体組成の骨格筋率と体脂肪率は増減を繰り返しほぼ変わらず。サイズはおなかがやや減、ウエストはほぼ変わらず。体重は1.2キロ増です。アレ?ジムの壁には、「○キロ痩せました!」なんてにこやかなメンバーさんの写真が微笑んでいますが、いいんです。私は知っています。ちゃんとカーブスボディへ進化していることを。階段も軽やかに上がれるようになったし、何より気持ちが前向きになりました。健康で朗らかな気持ちで暮らせれば全て良し!です。
それから、掲示や月1回の計測で食事の大切さを知り、これまでの食生活を見直すようになったことも大きな変化です。脂質や炭水化物を控え、たんぱく質を多く摂るにはどうしたらいいかと工夫するようになりました。すぐに変えたのは朝のお味噌汁。たんぱく質は日によって、鶏や魚のつみれ、厚揚げやちくわなどの加工品だったりしますが、野菜をできるだけ複数の品目入れます。特にはまっているのは豆乳の味噌汁。豆乳を最初から入れると焦げ付いたり吹きこぼれたりしやすいので、水で具材を煮てから豆乳を入れて温め、味噌で味を調えます。カボチャやアサリも合います。塩分が薄くてもおいしく食べられると、家族からもとても好評です。
このように、今のところ私にとっていいとこずくめのカーブスですが、いつまで続けられるかな。
家族が応援してくれていること、自分だけでなく家族もみな健康で心配が無いこと、続けられるお金が自由になること、通う手段に困らないこと、など、たくさんの『幸いにも』が、積み重なって、今の生活が送れています。これらのことに感謝しつつ、可能な限り通えたらいいな。
そうそう、血管年齢をコーチに計ってもらったところ、年齢なりになりました。考えようによっては、14歳の若返りです!やっぱり通い続けましょう。「今日も来れましたね!本当にすごい!」の掲示に励まされながら。