毎日毎日時間に追われる日々。次男夫婦と3歳と、2月に1歳になったばかりの孫との5人家族。早朝アルバイトの仕事をし、家事全般を私が行い、睡眠時間が2時間の生活は昨年から全く変わらない。むしろ、昨年より自分の時間がなく、バタバタとした毎日を送っている。
私の体調も改善されていない。低カリウム血症の症状は良くならず、薬の量が増え、薬に頼らなければならないのが現状。定期的に検査をし薬を処方してもらっている。低カリウム血症は、症状が進むと、「筋力低下、筋肉のけいれん、ひきつけ、麻痺が生じ、不整脈」がみられるそうだ。最近では、この症状を自覚することが多くなってきてしまった。
昨年、長男家族と那須高原へ旅行に行った時のこと。観光地は坂道が多く、それを登るのにハァハァと息が切れ、足が上らなかった。孫達と手をつないで歩いたり、孫達を追いかけるのも精一杯。せっかくの楽しい旅行なので、そんなことをみんなに知られてはいけないと、頑張ってついて行った。顔は笑って、心では歯をくいしばって...。
まだ58歳だというのに。
10年以上カーブスに通い、筋トレを続けているのに。
本当に情けなくなった。
次の旅行は、草津か伊加保へ行こう、と息子夫婦と話をしていた。みんなで大きなお風呂に入り、ごちそうを食べ、一緒に寝て、とても楽しかった。楽しそうに笑っている孫達の顔、息子夫婦の顔。その楽しい時間を一緒に過すことができ幸せだった。しかし、来年は、こうやって旅行に来れるかどうか...不安が残った。
普段の生活においても、昨年より不安になることが多々あった。相変らず睡眠時間は2時間。お風呂では、湯舟に入ると、うとうとしてしまう。そして、始末にはぐっすり眠ってしまい、半分閉めている風呂の蓋にガツンと顔面をぶつけた音で目が覚める。額や鼻を強打し、たんこぶやアザになってしまっていた。お風呂のお湯を飲んでしまったこともある。長男のお嫁さんに話したら、「お母さん、それは、うたた寝じゃなくて気絶ですよ」と言われた。その言葉で目が覚めたのだ。「あー、またお風呂で眠ってしまった」ではすまされないのだ。いつか死んでしまう。昼寝を少しでもしたいが、6時から9時の早朝の仕事をし、その後は家事。買物の間合をぬってのカーブス。孫の保育園のお迎え、夕食の仕度...ゆっくり腰を下ろす時間はない。解決策を見つけなければいけないのだろうが、なかなか改善されないでいるのが現状だ。
また、食欲もない。食べたい物がないのだ。今まで大好きだった甘い物、パンがおいしく感じない。なので、体重も落ちていった。立ちくらみ、脚のつり、脚に力が入らなくなり、立ち上がれなかったり...あちこち体に不調が見られた。
これは睡眠不足と低カリウム血症からくるものなのだろう。そんな中、脚のつけ根が痛く、足をつくのも痛かった。整形外科を受診したら「臼蓋形成不全」であった。これは生まれつきのものであり、股関節の臼蓋と呼ばれる骨盤側のくぼみの形成が不十分で浅く、十分にはまっていないそうだ。今回、痛みが出なければ、死ぬまで分からなかったそうだ。痛み止めの薬とシップ薬での治療。完全に治るものではないそうだ。すべり症で腰が痛い時も筋トレを続けていたら痛みが和らいだので、今回もゆっくりゆっくりマシンを動かした。2週間ほど過ぎたら痛みが和らいだ。普通に足を着くことができ、歩いても痛みがなくなった。
「痛い時こそ筋トレ」今回も実感した。
合間を抜ってのカーブスは明るく元気には行けない日々。他のメンバーさんが頑張って元気に筋トレをしているのを見て、羨ましく思えた。コーチに「○○さん、こんにちは!」と声をかけられても声が出ず、手を挙げることしかできない自分がいた。情けない。本当に情けない。どうして声を出して「こんにちは」と言えないのだろう。
そんな私をいつもコーチは気づき、声をかけ、話を聞いてくれた。どうやったら私の睡眠時間が確保できるか親身になって考えてくれた。私の悩みを自分のことのように涙を流しながら考えてくれた。
そんな中、昨年の私のエッセイを店内に貼り出してくれた。恥しかったが、私のエッセイがメンバーさんのためになるなら、コーチの皆さんの役に立つなら、と思った。
私のエッセイの前に立ち止まって読んでくれている多くのメンバーさん達。皆さんだって、毎日を忙しく過し、悩みをかかえ、頑張って生活している。私だけが大変じゃない。そう思っていた。コーチは、私のエッセイを読んだメンバーさんが、「このエッセイを読んで、"もっと自分は頑張らなきゃいけない"と思った」と言っていたと教えてくれた。また私のことを心配して、コーチに親身に話をしてくれたメンバーさんもいたそうだ。そのメンバーMさんは、私のことを気にかけてくださり、時折声をかけてくれた。その優しさに私は涙が流れた。私のことを理解し、心配し、見守ってくれる人がここにはいる。忙しい毎日、心も体も疲れ果てていても、ここには私を理解し、応援してくれる人がいるのだと思うと、涙が溢れ出た。
また、家事と仕事、孫の保育園のお迎えなど腰を下ろす暇のない私は、カーブスに行く時間もなかなか取れない。ある時、内孫2人が風邪をひき、早朝の仕事後、2人を小児科に連れて行った。孫の子守りもあって、今まで以上にカーブスへ行く時間を作るのが困難になった。今度こそ、もう続けられないと思った。睡眠時間も確保できない、このままでは倒れてしまう。限界だ、そんな中、カーブスへ行った時、私のいつもと違う様子に気づいたコーチ達。続けられないことを話した。私は、辞めたくない。どうしたら良いのだろう。苦しくて苦しくて涙が出てしまった。
私はひとりじゃない。どんなに疲れ果てても、ここには、理解してくれる人がいる。可愛い5人の孫達の成長を見守りながら、一緒に遊んだり、旅行をしたい。そのためにも、元気でいなければいけない。心も体も。そう改めて思った。
何度もくじけそうになったこの1年。でも多くの人に助けられ支えてもらった。感謝の気持ちを込めて今年もエッセイを書くことができた。
本当に、ありがとう。
(書き綴るだけの文ですが、自分を見つめ直すことができました。)
入賞
「助けられて支えられた一年」
カーブスって
どんな運動?