2025年の春が来た。カーブスで迎える9回目の春だ。
私の通うカーブスのスタジオの窓からは通り沿いの藤棚に咲く満開の藤の花が見下ろせる。毎年出会えるステキな風景だ。
そんなある日、トレーニング中にある事件が起きた。ボードやマシンの足元に黒い豆のような物がポロポロ。どうやら誰かの靴底のゴムが劣化しているようだ。ほとんどの靴底は白、なので犯人(笑)を特定するのは容易い事だった。そのメンバーさんは少しご高齢の方で自分の行為には全く気づいていない。この事態をコーチはどうするのだろうと運動を続けながら少しの間見守る事にした。
すると、コーチは何事もなかったかのようにまわりのメンバーさんをサポートしつつ粘着ローラーで黒い豆を拾いはじめた。相変わらず黒いポロポロはあちらこちらに広がり、やがてストレッチをしている場所まで続いている。それでもコーチは合間をぬって粘着ローラーをコロコロさせながら我々のサポートもし続けた。
やがて、彼女がストレッチを済ませ身支度を整えるその時に、そっとコーチが寄り添った。「○○さん、そろそろ靴の交換をする時期かもしれませんねえ。このまま履いているとケガする原因になるかと思うので、できれば新しい靴にしていただけたらと思っています」と優しくアドバイスしていた。
運動を続けながら事態を見守っていた私はエラく感動してしまった。きっと私なら気づいた時点ですぐ彼女に現状を伝えてしまっただろう。きっと告げられた彼女はとても恥ずかしい思いをしたかもしれない。
思い出してみれば、月に1度の計測の時に前回よりも体重がだいぶオーバーしてしまった時があった。確かその時も「全然大丈夫ですよ。その為にカーブスがあるんですから。大切なのは体重よりも健康である事なんですよ」と優しく言われた事があった。
何事も否定しないカーブスのコーチ陣に感謝!そしてこんなカーブスに通える自分が誇らしいと思う。