カーブスエッセイ大賞2018結果発表

作品詳細

佳作

「私がカーブスを続ける理由」

清子様(69歳) カーブス三島徳倉(カーブス歴:5年4ヵ月)

平成30年1月22日、私は台所でケガをし救急車で順天堂大学附属静岡病院に搬送され、4時間の緊急手術と2週間の緊急入院をしました。入院中は、自分の状態を受け入れ、今、自分ができることは何かを、考えながら生活しました。
 術後3日間は、吐き気と腰痛と口の渇きと右眼球の痛みとの戦いでした。吐き気は、手術の傷口からの出血が胃に流れ、胃の拒否反応でおきることを知りました。口から痰を出すように吐き出せば良いとのことでしたが、うまくできず飲み込んでいました。私は、血液をサラサラにする薬を毎日服用していた為、薬を止めても出血が止まらなかったのです。
 腰痛は、手術台に4時間横になっていた為だと知りました。左腕に点滴の針があり、体を自由に動かせないことも腰痛を強く感じる原因だと思いました。ベッドを半分上にあげてみましたが、痛みをやわらげるのは一瞬だけでした。
 鼻の両穴から手術した為、両穴は綿球でふさがれ、口で呼吸をしなければなりませんでした。口呼吸は、口の中が乾燥し、口内壁も舌もひび割れ状態になり、だ液を出そうとしましたがダメでした。看護師さんに相談し、介護用スポンジを借りました。コップに水を入れ、スポンジを浸し、口の中を潤わせる簡単な作業なのに、体を動かすと吐き気がおき、腰は痛いし、右眼球も痛みの為に閉じたままで行うので、距離感がなくスポンジがコップの中に入らないのです。とにかく、素早く行って体をベッドに横たえました。
 右眼球は、真黒になり、眼の周りの皮膚も黒くなっていました。トイレで鏡に写る自分の顔を左眼でチラッと見て、ゾッとしました。それから鏡は見ないようにしました。この眼の黒い色は、出血した血の色で、時間がたてば、体に吸収されて消えるよと言われました。眼の痛みも時が解決してくれるとの話でした。しかし、この時の右眼は一本の指が斜めにずれて二本に見えていました。このずれは治るのか不安でした。
 天井を見ながら、ふと自分の左手の甲を見ました。カサカサで、しわくちゃです。カーブスの仲間と「手の甲の皮膚をつまみ上げて指を離し二秒以内に元にもどれば、体内の水分は大丈夫だよ」なんて話をしながら筋トレをしていたことを思い出しました。
 しわくちゃの皮膚をつまみあげると、富士山のように立ったままで、元にもどりません。水分不足を認識しました。
 口呼吸をしながら水分をとる。まずコップで試してみました。口の中に入るより先に、両鼻穴の綿球が水分を吸ってしまいました。次にストローを使いました。水は口一杯に入り、急いで飲み込まないと苦しくなり、水を吐き出しそうになりました。
 昔、見たことがある魔法のランプのようなもの(吸い飲み器だそうです)を看護師さんに借りました。苦しくなくスムーズに飲めました。日中も夜間も飲み続けました。夜のトイレの回数は、8~9回にもなり睡眠不足でした。
 問題は食事でした。医者は、食べないと回復しないと言いますが、吐き気の為食べたいと思いませんでした。術後3日目の朝食に、リンゴが八分の一ありました。食べる努力をしなくてはと食べましたが、吐いてしまいました。つわりの時と同じで、食べたものをすべて吐き出してはいないだろうから、吐いても良しとしようと思いました。
 夜の順巡に4人の医師が見え、1人の医師から、食べなきゃ治らないよと言われ、私は口呼吸の難しさを訴えました。常食をやめて全粥から始めてみよう、ということになりました。別の医師からは「下のコンビニで売っている物なら、何でも食べていいよ。」と言われ、私は、そのことばに光を感じました。コンビニで売っている物で、甘くて、かまずに飲み込め、栄養のありそうな物。「プリンだ。」
 術後4日目(26日)朝食はパンでした。パンは大好き、食べたいと思いました。アレ?今朝は気分がいい、吐き気を感じない。食事と共にメニューとカロリーとたんぱく質と塩分が記された紙が付いていました。たんぱく質はグラムで書かれていました。6グラムが1点と、カーブススタッフのKさんから聞いていたので計算しました。朝昼夕の合計は12点になっていました。これは、びっくり。吐き気が収まると点滴も少なくなり、10日目には針がとれました。水分はとっているし、食事も完食し、プリンも食べ、たんぱく質12点もとれている。
 心配だった右眼の見え方も、驚異的な回復を私に見せました。
 食事をとりはじめて、一夜あけるごとに指の距離が近づくのです。これには私も不思議の一言でした。口呼吸で苦しかったですが、汗を流して食事をした甲斐がありました。手術の傷口も順調に治っていると言われ、退院の話も出るようになりました。
 眼科で視野と視力の検査を受け、眼科的には異常なしと言われ、胸をなでおろしました。右眼は痛みはあるが、開けられます。両眼で見られるようになり、自立しました。口呼吸は術後11日で左鼻の綿球がとれ、楽になりました。退院は、2月5日と決定、飲んで食べまくった入院生活も終わりました。
 カーブスに通い始めて5年、スタッフから教わった事柄が、入院中の私を後押ししてくれたことに感謝でした。術後、異常なことが何もおきず、順調に回復したことは、知識があって、それを生かせたからだと思います。3月19日、順調、完治です。3月22日から、カーブスへ復活しました。
 たんぱく質クイズの4問目。人間の体で最も多いのは、水。次に多い成分が、たんぱく質。たんぱく質は、筋肉・内臓・骨・脳・肌・血管をつくっている。私は、水分とたんぱく質を意識したお陰で回復が早かったと思います。
 カーブスは、仲間と共に楽しみながら、自分の体の為の知識を教えてもらい、それを生かした生活を続けるよう、見守り、励ましてもらえる場、と思います。だから、私は、カーブスを続けるのです。

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