本来の目的は身体的な健康、筋トレでしたが想定外の効果がありました。それは「心の筋トレ」になったことです。
初めの頃は行くたびに「今日の体調はどうですか?」と聞かれることに少し抵抗があったのは事実です。でも、慣れてくると、その日の調子が余り良くない時は申告して軽めのトレーニングにしてもらうこともでき、無理して元気にしていなくても良いのだとわかり、参加しやすくなりました。
そんな折、毎年受けていた人間ドックの結果が出た昨年の秋でした。甲状腺の再検査の必要とあり、との知らせが届きました。すごいショックでした。というのも近所の方が1年前に甲状腺の手術を受けられたばかりで、何日も入院されました。手術は成功、でも一生、薬を飲み続けなければならないとのお話でした。
また、あるサークルで知り合った知人も甲状腺の放射線治療をするからというので、サークルを止めると言って離れていかれたりしていたのです。
自分の状態がどちらに相当するのかはわからないけれども、いずれにせよパートの仕事も止めなければならないかもしれないし、カーブスも、趣味のサークルも長期に渡って休まねばならないかもと思って暗い気分になりました。「暗い」の一言では片付けられないドーンと落ち込んだ気分でした。お先真っ暗で全てが閉ざされた感覚とでもいうのでしょうか。
重い心のままに臨んだカーブスの教室。
トレーナーさんがいつものように「調子はどうですか?」とたずねてくれました。こんな若い人には分らないだろうなあと思いつつも、やりきれない思いから「甲状腺の再検査の通知がきてガッカリして、元気もやる気も出ません」といいました。すると若い彼女の口から思ってもみなかった言葉が出てきました。
「私も3年くらい前に甲状腺の治療を受けたんですよ」と。ビックリでした。「そんなに若い人もかかる病気なの?」「薬だけで治ったの?」「もう治療は必要ないの?」と矢継ぎ早に訊ねる私に、笑顔で嫌がらずに答えてくれ「大丈夫ですよ。治療すればなおりますから」と言ってくれました。沈んでいた心がパーット明るくなるようでした。「そうだよね。まだ大丈夫かもわからないから、まず病院に行こう。悩むのはその後からでいい」と考えを、頭の中を切り替えることができました。彼女が治療を受けた病院と、私が紹介状を書いていただいた病院が同じであったこともあり、何か「良き縁」みたいなものを漠然と感じ気持ちがさっぱりし、軽くなりました。根拠もなく助かったと感じました。
そして行った再検査。やはり、ホルモン不足からくる状態だけなので投薬治療でよいとの結果をいただき、こころも足どりも軽く帰宅。週に何日か薬を飲みながら元気にカーブスにも通う毎日です。本当にトレーナーさんに助けられたと感じています。
普段のトレーニングでも、「今日は膝が痛くて」とか「少し風邪気味なんです」など、気軽に言えるようになりました。家人に訴えても風邪くらいでは何の反応も返ってきませんが、カーブスで言うと「私も2日前に熱が出てつらかったんですよ」などと、つらさに共感していただけるので、何だか自分を判ってもらえたようで嬉しくなります。来てよかったと思えたりもするのです。
マシンの使い方もいつの間にか自分流になりかけていると修正していただけます。その時に、ちょっとした冗談なども言えるようになり行く楽しさに繋がっています。
年齢の違うお仲間とも話しができるし、やはり「心の筋トレ」に十分なっていると思います。
もしかしたら、しばらくご無沙汰した時に電話を下さるのも、やる気を起こさせるのに役立っているかもしれませんね。一人で家にいるとつい面倒くさいと思うことがあります。
声をかけていただくと、「行ってみようか」と腰を上げやすくなると思います。
 最近の日本社会はご近所との付き合いもうすくなり孤立化が進んでいるといわれます。でもカーブスが有る限りおしゃべりもできるし、体力、心の筋トレもできる。ちょっとしたサロンのような気軽さで参加できるのが魅力です。
お陰で年をとるのも、将来一人になるかもしれないことも怖くなくなってきました。これからも、体だけでなく心の悩みも打ち明けて、打ち解けていけるカーブスに通い、健康体でい続けたいと願っています。