カーブスへ行く日は川沿いの道を十五分歩きます。今は満開の桜を見られる楽しいウォーキングコースですが、冬の日は休もうかなと思うこともありました。それでも行くとコーチが元気に明るく「こんにちは・・・」と声をかけてくれます。時には行くことが出来たことだけで誉めてもらえることがあります。家族から誉め言葉なんてかけてもらえない身には嬉しい事でした。これも偶然再会した学生時代の同級生が、母の介護で暗い表情をしていた私に声をかけカーブスへの入会を勧めてくれたおかげです。

 様々な年齢のメンバーの方々が活き活きとトレーニングしておられる姿に私も大いに刺激を受けました。同級生に勧められた時は、運動オンチの自分がトレーニングの輪に入っていけるか不安でしたが、初めて二週のワークアウトとストレッチを終えた時の心地よさ・・・続けていこうという気持ちに変わりました。コーチが指示される番号の所に私も口に出して確認して入っていくことで脳の活性化にも役立ち、認知症を予防できるのでは?と内心期待しています。

 毎月の体重測定。二十年前に甲状腺腫瘍の全摘手術を受けてから体重が増加した身には、辛い一日です。体重が思うように減りません。でもウエストが減って若い頃(結婚した頃)にはいていた同サイズのズボンやスカートがはけるようになりました。二年半で三十キロ近く減ったメンバーさんもいらっしゃいますが、私はまず一キロ減を目指そうと思います。

 周囲の高齢者の方々が次々に脳梗塞、心筋梗塞、認知症と次々に病気に罹っています。比較的健康と周囲から見られていた実母も脳梗塞で左半身不随になり、リハビリの甲斐もなく今は車椅子生活です。入院中に「姑や夫、義姉と三人の介護に頑張ってきて、食事も気をつけてきたのに・・・どうして自分がこんな目にあうのだろう?」と私に当たってきたことがありました。

 発症前、実家の近くにカーブスがあったので、八十代の人も大丈夫よと言われたから母に勧めて行かせたこともありましたが、すぐ無理と止めてしまいました。若い頃から一緒に通えば発症を防ぐことができたか、発症しても後遺症なく今でも元気に過ごせていたかもしれないかと思うと残念です。

 母のカーブス行きを相談した知人は、「高齢者にカーブスの様な筋トレは無理!」と歩くことを勧めてくれたが、母の世代は中々健康の為に歩くと言う意識を持たせることは難しい。知人はケアマネージャー。介護が必要にならない様にするのは何をすべきかという考え方はしないのかなと思いました。

 知人にも勧めたら、忙しいから、自分は健康だから、と断られた。でも毎年風邪引いているからカーブスで筋トレするのは悪くないのではと勧めてみたくなりました。又自分位は医者にかからないように、介護が必要にならないようにという気持ちはないのかしら?とも。

 夫は積極的にスポーツをするタイプではありませんでしたが、親の介護体験から健康維持する大切さを痛感したと言います。毎日勤務先まで往復一万歩歩いています。私よりずっとやせていますが、しっかり筋肉はついています。

 私はカーブスに通い続けることで、体がふらつくことがなくなりました。今年の冬は風邪を引くことはありませんでした。

 カーブスマガジン2016年春号に、久野先生が書かれた記事『「ぴんぴんころり」は日々の筋トレ次第』を励みに筋トレを頑張って続けたいと思います。夫と話し合って死ぬ直前までATMを使えるように、旅行を楽しめる生活をしていきたいと思います。

 カーブスと出会えたことで、加齢ということをポジティブに考えられるようになったのは、大きな成果でした。