私は今年の四月で五十九歳になります、普通の運動嫌いのおばさんです。そんな私が、カーブスの入会をしたのが、今から三年前の平成二十二年の四月八日でした。自営業をしているので、私の店へインストラクターの方が買物に来て下さり、何気なく誘ってくれたのが入会のきっかけでした。


 私が自営業の鮮魚店へ嫁いで来たのは、今から三十六年前の三月でした。私は小さい時から母親一人で育てられたので、お嫁に行くなら賑やかな家庭に嫁ぎたいと思っており、主人と交際した時から「この人と結婚して絶対幸福になりたいな」といつも思っていました。ですから、結婚して慣れない自営業の仕事も、自分なりに頑張ってやってきました。その時は義理の父と義理の母、そして主人の兄さんのお嫁さんと従業員のおばさん、主人と私の六人で大きなお店を経営していました。毎日毎日たくさんのお客様が来て下さり、とっても忙しかったのを昨日の事の様に覚えています。やがて長女が生まれ、その四年後に長男が生まれました。子供が出来ると店の仕事に加え、子育てと本当に目が回る忙しさでした。
 その頃の私は今から十五キログラム程痩せていて、自分で言うのも変ですが可愛い女性でした。でも毎日の立ち仕事と不規則な食事で、みるみる太ってしまいました。それでもダイエットの事は常に考えていて、今まで色々なダイエットに挑戦してきましたが、運動をする「つまり筋トレ」という選択肢は全くありませんでした。私が行うダイエットと言うと、食事制限しか頭にないので、今まで沢山の巷に溢れているダイエットを試してきましたが、元の食事に戻すとすぐリバウンドをするという、悲しい結果ばかりでした。ですから、今の私の体は体脂肪がたっぷり付いた、典型的な中年太りのおばさん体型になってしまったのです。こんな体型を何とかしようと思っていた時のカーブスへの誘いは、本当に夢のようでした。


 私の家は義理の母が八年前に他界し、義理の父も去年の十二月に他界しました。義理の母は認知症になってしまい、店の仕事と母の介護は本当に疲れました。でも主人がいつも私に対して感謝の気持ちを表わしてくれていたので、何とか乗り切る事が出来て、母を看取った時は主人と義理の父に感謝していました。義理の母が他界してからは、昔から好きだった歌のレッスンをしようと音楽教室に通ってボイストレーニングをしたり、とても楽しい時間を過ごしていましたが、今度は実家の母が具合が悪くなり、老人介護施設に入居する事になり、店の仕事が終わると顔を見に行く、という生活になってしまい、私の介護生活が再び始まったのです。
 そんな中でのカーブス通いは本当に大変で、ついに平成二十三年の二月末に退会してしまいました。もっと頑張れば通えたと思うのですが、運動をあまり好きではない私は、楽なほうを選んでしまったのかもわかりません。そして実家の母は平成二十三年の十一月に他界しましたが、とっても幸せそうな顔で眠っているようでした。しかし実家の母が亡くなったその時、今度は義理の父が骨接をしてしまい、車イス生活になってしまいました。その時こそ「何て私は不幸な星の下に生まれたんだろう」と毎日泣いていました。でも主人がその時に「店を休んでオヤジの介護を二人でしよう」と言って、店を平成十三年の十二月から休業にして、義理の父の介護を始めました。私一人ではとても重くて移動するのも大変ですが、食事は私の係で、車イスに乗せたりトイレに連れていくのは主人がやってくれましたが、本当に毎日毎日大変でした。特に夜中のトイレが大変で父は腎臓も悪かったので二時間おきに夜中にトイレに連れていきましたが、その時に私がひざと腰を悪くしてしまい、どうしようもない状態になり、何とかしようと考えて再びカーブスに通う事を決めました。そして平成二十四年十二月十七日に再びカーブスの門をたたき再度入会しました。


 再び通い出したカーブスはとても新鮮で、前の晩ほとんど寝ていなくても、朝になれば体が自然にカーブスへ向いていました。ワークアウトの後のプロテインを飲む時が、私の至福の一時でした。毎日通う内にカーブス仲間が沢山できて、みんなで食事会までする様になっていました。父の介護は大変でしたが、カーブスに通い筋トレを続けた結果、足や腰が良くなり介護がとても楽になりました。本当に筋トレってすごいですね。そんな主人との二人三脚で頑張ってやってきた介護も、平成二十四年十二月二日に父が他界した為終わりになりました。でも主人も私も父を一生懸命介護してきたので、悔いは残りませんでした。
 今年、平成十五年一月から私は今まで味わった事のない夫婦二人だけの生活で、何だか寂しい様な気持ちですが、相変わらず毎日カーブスへ通って筋トレに励んでいます。一人息子の長男もやっと素敵な女性にめぐり逢い、結婚が決まり本当に幸福です。でもまだ自分の目標である体重と体脂肪になっていないのでこれからも頑張ってカーブス生活を続けて行けたらいいなと思っています