カーブスエッセイ大賞2019結果発表

作品詳細

佳作

「もっと早くに通えばよかった」

ヒロミ様(76歳) カーブストップワールド香里ヶ丘(カーブス歴:0年5ヵ月)

二、三年ほど前から、
「カーブスを一度、体験してみない?」
 と、友人から誘われていた。私は、その頃、他に趣味の勉強をしていたので断ってばかりだった。
 ところが昨年(平成30年)の春あたりからどうも体力が無くなったと感じることが多々あり、ひざ痛もひどくなってきた。
私の元気なのは午前中だけで、午後からは段々怪しくなる。食材を買って家に帰るとソファーで一休み。毎日だった掃除も2日に1回になり、3日に1回となってしまった。夕飯の支度のときは、10分置きにソファーで休む。
 運動らしいことは、ほとんどしていない。歳だからと思っていた。来年は喜寿を迎えるのだから仕方がないのだろうと思っていた。
 しかし、
「このまま老いていくのか?」 
「段々、動けなくなるのか?」
と考えると、そら恐ろしくなってくる。

 初めてカーブスに足を向けた。
 室内の、12種類のマシンを30分で2周する。痛くなる手前で止める。決して無理はさせない。
体験させてもらったが、うっすらと汗をかくのが気持ち良かった。
これぐらいだったら、私にも続けられそうな気がした。
 私の不安をしっかりと聞いてくれ、一緒に頑張ってみませんかと、コーチの解かりやすい説明と人柄に、すがる思いで即、入会を決めたのは平成30年11月だった。
 
 入会して、まだ5カ月だが、寝返りをするだけで痛むこともあったひざが、寝返りだけで痛むということは、ほんとうに少なくなった。まだ完治とは言えないが、楽になっているのは間違いない。
「無理しないでくださいよ。痛くなる手前で止めてくださいね」
 コーチは親切である。
 大勢の会員がいるのに、個々の会員の不安なところ、痛いところをしっかりとよく覚えている。

 マシンを終えて、ストレッチ体操をしていると、コーチが話しかけてきた。
「よく頑張ってますね」
 私はこの時、ひざ痛が楽になったことより、もっと嬉しいことを話した。
「以前、夕飯の支度時には、ずっと立っているのがつらかったの。3、4回ソファーで横にならないと、いられなかったのよ。そして、夜七時にはベッドで横になっていたのが、今では十時ころまで一度も横にならずに、起きていられるようになったわ。カーブスに来ることが増えただけで、他に変わったことは何もしてないのよ」
 私はよっぽど嬉しそうに話したのだろう。
コーチは、我が事のように、一緒にとても喜んでくれた。
 カーブスまで、徒歩で往復20分、マシンを使って30分、ストレッチを10分と、約1時間の運動量が身に付き、自身の体にも体力がついた。
 この歳で......、と夢のようである。

 カーブスに入会して5カ月。
 歳だからとあきらめながら、いつか、このまま起き上がれなくなるのかと恐怖を覚え、沈んでいた自分の気持ちが、今、払しょくできている。
 娘か孫のような年齢のコーチは、その誰もが熱心に仕事に取り組んで、過不足のない対応ぶりに、頭の下がる思いがする。

「おはようございます。ヒロさん」
「お疲れ様でした。ヒロさん」
大きな声の挨拶に励まされ、今日も私は日課のように、足取りも軽くカーブスへと向かう。

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