私は52歳までは、特に大きな病気もなく、「健康だけが取り柄!」「体だけは丈夫!」と思っていました。ところが53歳になって2ヶ月が過ぎた頃から、毎日下痢をするようになり、病院で下痢止めを処方されても治まらず、大きな病院で内視鏡検査を受けて、難病の潰瘍性大腸炎だとわかりました。
 最初に、現在カーブスに通うきっかけとなったこの病気について書いてみようと思います。
 難病だと診断されたのは2013年の1月。その日から薬漬けの日々が始まりました。薬を飲み続けたものの4ヶ月経った頃から更に悪化し、入院してステロイド治療をすることになりました。一時的には良くなるのですが、年に1回ペースで悪化し入院していました。ステロイドは副作用として、ムーンフェイスや骨が脆くなるなど、他にも体へのダメージが大きい薬です。通常は短期間の使用で止めるものなのですが、私は難治性だった為、減らすと悪化し結局ゼロにすることは出来ないまま4年間も継続してしまいました。その結果58歳にして骨粗鬆症になり、現在胸椎1個腰椎2個、計3個の骨の1部が潰れています。
 そんな状態になってしまった為、それ以上ステロイドによる治療を続けられなくなり、止むを得ず中止することになりました。ステロイドに代わる治療はないか、あらゆる治療を試してみましたがどれも効果はなく、2017年9月、この病気の最終手段である大腸全摘出手術を受けることになりました。既に骨粗鬆症になっている上に、この手術前1ヶ月半は、1日30回近くのトイレ通い以外は、しんどいのと睡眠時間確保のため、殆んど寝る生活でした。当然筋肉は落ち、思うように体が動かせなくなっていました。そうなって初めて、寝たきりになったり体重が激減(38kgでした)すると、動けなくなるんだということを実感しました。食事の許可が出て椅子に座って食べ始めても5分もしないうちに姿勢が保てず体が傾いてしまったり、歯磨きをする数分間立っていることが辛かったり・・・・。今までは運動はしていなかったものの最低限の体力と筋肉があったから、普通に生活出来ていたんだなぁと改めて気付きました。そんな時作業療法士をしている娘にも「お母さんは、普段から運動不足で普通の人より少なかった筋肉が更に減ってしまったから、こんなことになってしまったんだよ。」と言われました。
 ただ「元気!」「丈夫!」と思っているだけではすぐにこんなことになってしまうんだ・・・。常に運動し何かあった時の為にも、しっかり筋肉をつけておく必要があるんだ!と改めて実感しました。勿論何か悪い事が起こることを想定してではなく、今後年を重ねても元気に楽しい日々を過せるよう、無理のない運動を毎日やり続けることが如何に大切な事かを思い知らされました。
 私の手術は3分割で行なうもので、7ヶ月間で3回の手術をしました。入院生活はトータルで4ヶ月半にもなり、入院中も退院してからもウォーキングだけはしていましたが、それだけではどうにもならない程筋力は落ちてしまいました。買い物に行っても以前のように買ったものが持てなかったり、車の運転もハンドルをしっかり握れませんでした。そのような事は全身に及び、膝や肘、肩もスムーズには動かせませんでした。立ち仕事も20分位が限度であちこちが痛くなり、休み休み家事をする毎日でした。何か筋力が落ちる病気になったのだろうか・・・と思う程でした。その姿を見た娘が毎晩リハビリをしながら「お母さんの今の状態は病気ではないよ。ただ筋肉がないだけ。筋肉が付けばきっと治るよ。」と言ってくれたのです。
 そんな時、新聞の折り込み広告でカーブスの体験会を目にし、すぐに電話で予約しました。その日から新しい人生がスタートした!と言っても過言ではありません。それまでは激痩せして筋力も落ち、今後どうなるんだろうと、心が折れそうでしたが、カーブスに通い始めてしばらくすると「痩せたことは体をリセットしたと思って、カーブスで新たに体力作りをすればいいんだ!!」と考えを改めることが出来たのです。毎回ドアを開けると、まずコーチの「喜代枝さん!こんにちは!」の元気な声と笑顔に迎えられ、元気スイッチが入ります。最初はこんな私に12台ものマシーンが動かせるのかとても不安に思っていたことが今では嘘のように力強く動かせるようになりました。これも筋トレ中にコーチがサポートして下さり、常に励まして下さったお陰です。
 写真が好きな私は、入会時の写真を撮っていて、2~3ヶ月経つとまた撮り、6ヶ月位経った頃、少し姿勢が良くなって来たことがわかると嬉しくて、コーチの皆さんにも見て頂きました。勿論一緒になって喜んで下さり、それぞれに声をかけて頂きました。更に頑張って良い結果をコーチに見て頂けるよう筋トレに励みたいと思います。
 入会して9ヶ月になり、メンバーさんにも仲良くして頂き、カーブスに行って皆さんの笑顔に会えることが楽しみの1つになっています。「笑顔は副作用のない薬」と言いますがカーブスに通うようになって本当にその通りだな!と思います。会う人会う人に「元気そうね!」と言ってもらえるようになりました。長年副作用のある薬に苦しめられましたが、副作用のない薬に出会えたこと幸せに思います。今はそのきっかけをくれた病気と、今まで病気と闘いながらギリギリまで頑張ってくれた大腸に感謝しています。病気になって失なった物も大きいですが、元気な時にはわからなかったことに沢山気付きました。食事もその1つで、毎日お腹いっぱい食べられるのが当たり前だと思っていましたが、食欲が戻るまで本当に苦労しました。それも今では、体を動かす分、美味しく頂けるようになり太らないように注意しなければならないくらいです。タンパク質の必要性も教わり、常に意識して質の良い食事を心掛けるようにもなりました。
 大阪に住む長女は最近になって「正直言うと入退院を繰り返していた頃のお母さんを見ていて、これからずっと寝たり起きたりの生活しか出来ないだろうと思っていたよ。でも凄いね!1年も経たないうちにこんなに元気になって。私は今までにこんな短期間で寝たきりからピンピンになった人を見たことがないよ。」と言ってくれて本当に嬉しかったです。長女とは一緒にライブに行くのが私の楽しみだったのですが、それも無理だと諦めていました。でもカーブスで体力に自信が持てるようになって、また二人で行くことにしました。来月には2時間のスタンディングライブを思い切り楽しみたいと思っています。
 カーブスに出会っていなかったら、何もかもこんなに早い回復はなかったと思います。3ヶ月後に誕生予定の娘の赤ちゃんもしっかり抱っこ出来そうで本当に嬉しいです。
 カーブスとの出会いは今後の私の人生を大きく変えてくれるに違いありません。長く続けることで「健康貯筋」も出来ることでしょう。そう信じて、これからもコーチの皆さん、メンバーの皆さんに励まされながら楽しく筋トレを続けて行きたいと思います。