母からの突然の電話。
「骨折しちゃった」
「えー!またぁ?今度はどこ?」
「大腿骨頸部骨折」
「・・・」
 11 年前の話です。その更に2年前左ひじを骨折しており、ひじには補強のための金属が入っておりました。いわゆるロコモ予備軍とでも言いましょうか。
私は慌てて入院先の病院に急ぎました。運の悪い事に糖尿病も発症していた事がわかり、直ぐには手術ができない事がわかりました。
ベットに足を固定され痛いと訴える母を見てこちらの方が悲しくなりました。
母はその時68歳を超えていましたが、私が子供の頃から戦業婦人でその時も現役でバリバリ働いておりました。自転車で30分もかけて駅まで行ってしまうような活動的な母だったので、見ているのが辛かったです。
 3か月後手術も終わり退院した母を見て、私は更にショックを受けました。
腰が曲がり、杖をついて亀のようにゆっくりとしか歩けない母。自転車に乗るどころか、上手く座る事も出来ない、寝るのも床にお布団はダメでベットだし、和式のトイレなんて入れない。
私が知っている溌剌とした母は何処にいってしまったのか。
今思えば、大腿骨に金属のボルトが入っているのだから当たり前ですけどね。
母は、このまま老いて行ってしまうのか。私は焦りました。ネットで色々調べてみると大腿骨頸部骨折をした60 歳以上のかなりの方が寝たきりになる。など
歩けるだけマシなのかもと思う始末です。
 当時、私も太り過ぎで仕事帰りに気軽に立ち寄れる所が気に入り、カーブスに通い始めたばかりでした。
このままでは、母はダメになってしまうかもと思った私は、駄目元で体験に参加させる事にしました。
最初は嫌がっていた母ですが、連れて行ってコーチに話をすると、動けなくなった事のストレスが軽減されたようで少しやる気になったようでした。
油圧式なので重くないし「これなら出来るかも」と前向きに検討しているようでした。
私はとても嬉しかったです。久しぶりに母が笑ってくれたから。
あれから10 年超。母はあの後、自分の自宅近くの私とは違うカーブスに入り、骨折する前より元気になりました。カーブスには、なんと自転車で通っています。
和式の便器も平気だし、正座も出来ます。自転車で何処へでも行ってしまいます。
私は、この時、筋肉の大切さや筋トレの重要性を改めて痛感しました。加齢により筋肉は徐々に衰えていくものだとは思っていましたが、まさかあの母がカーブスに入って運動をしてここまで回復してくれるとは、思ってもいなかったので。あの時駄目元で体験に行かせようと考えた当時の私にも「よくやった」と褒めてあげたいです。
 その母は、この間79 歳になりました。さすがに仕事は辞めましたがカーブスでお友達を沢山つくり楽しくやっているようです。
ワークアウト日数が1400 回を超えたとか、週3ペースの私を「1か月で、それしか行かないの?」などと叱りつける始末です。大きなお世話です...
この間2 人で揃ってプラチナカードをget いたしました。とても嬉しかったです。
最近では、筋カチェックで片足スクワットが何回、腹筋が何回出来るか親子で競いあっています。10年前では、ありえなかった話ですね。
娘の私も体重が10年前よりだいぶ落ち、体が楽になりました。必ずリバウンドしていた体も筋トレとスーパープロテインの成果か全然増えていません。最初は、結果も良くならないし体重も落ちないしで何回も挫折しそうになりました。でも今は声に出して皆に言いたい。
『継続は、力なり!』だと。
昨年末、母が3度目の骨折をしました。今度は左腕。カーブスを少しお休みする事になったら暇で暇で仕方のない様子。
「足だけでも行けばいいじゃない」「皆に心配させるし恥ずかしい」「筋肉落ちるよ?」
最後の方は我慢できなくなったようで、参加したようですが。
リハビリの先生が始めたその日に腕が上まで上がったので、驚いていたそうです。
リハビリ初日ですからね、普通は20 cm上がれば良いほうなんだそうです。
それを聞いた私と母、同時に言った言葉。
「筋肉って大事よねー」「カーブス様様よね」
今日も明日も楽しく筋トレに通う母娘です。