カーブスエッセイ大賞2018結果発表

作品詳細

佳作

「女の居場所」

桜子様(76歳) カーブスアル・プラザ彦根(カーブス歴:2年7ヵ月)

 私は時々、庭にある体操の平均台もどきの石の上を歩きます。それは、自宅の軒下の砂利と庭との境目に置いてある、幅十センチ程の大理石で出来た敷石です。カーブスに入る二年前は、途中で何度も落ちていました。ところが先日、その石の上を歩いてみると途中で一度は落ちたものの端まで歩くことが出来ました。うっそー、知らない間に体幹が強くなっていたのです。
 カーブスには、行ける時しか行かないといういい加減な私。目に見えないだけにどこに利いているのかなあって思っていました。カーブスのモットーで関西でいう「続けてなんぼ」が結果として現れたのです。
 Iさんが、大切なものは体、心、財布と雑誌の中でおっしゃっていましたが私は、財布、体、心の順の方がふさわしいと思うのです。自分にお金と手間をかけたい。
なぜなら体を動かさずにいるとすぐ落ちる筋肉、経験があるのです。心臓の病気で入院した時、一週間ぶりにベットから下りたら、全く立てなくて、うっそー、えー!怖かった。筋肉を維持するには適度な運動と、質の良いタンパク質とバランスのとれた食事。
食で体が満足すると精神的に落ち着き、心が穏やかになって考え方にも余裕が出るように思います。
 マシンで筋トレの後は汗びっしょりになるのですが、なるべく拭きたくない。なぜって結果をみせびらかしたい。傍にいる人に「私もそんな風になりたい」と思われたいから。これも経験があるのです。入会当初、メンバーさんの着ている黒いTシャツの背中が汗で濡れていたのです。「いいなあ、私もあんなになりたい」とあこがれました。今では、人もうらやむ湯上りのような顔とエロ(・・)さを感じる程度の髪の濡れ具合、こんな姿でいられるのもカーブスが女ばかりの集りで、安心していられるからです。汗をかくことで知る自分だけの喜び、こんな小さな喜びが義母を介護している私を元気付けてくれます。
汗をかいた後のすがすがしさが、つらいことや、いやなことを全部忘れさせてくれます。一緒に汗をかいた人達とのおしゃべりの何と楽しいこと。自分の話すことを理解してくれる人達に恵まれていることの幸せ。でも長居は禁物。私にはしなければならないことがあるのです。家には「年老いたベイビー、しわくちゃベイビー」が待っています。カーブスでもらったたくさんの元気を胸にいざ我が家へ。
女に押し付けられがちな介護の仕事を全うする為に、今日も又、元気いっぱい女を歩きます。

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