カーブスエッセイ大賞2018結果発表

作品詳細

佳作

「十年目を振り返って」

寛子様(71歳) カーブス戸田喜沢(カーブス歴:8年11ヵ月)

私は中学生の頃療養生活をしていたため運動ができない生活でした。当然大人になっても「運動し体を鍛える」そんな意識は全くありませんでした。
 カーブスに入会したのは平成21年6月、定年退職後、今までになく太りだしたのがきっかけです。当時はまだカーブス体操は話題になりつつありマスコミやテレビでよく情報が流れていました。「1日たった30分で10歳若くなろう」そんな見出しに惹かれ痩せることを目標に週3回のカーブス体操に取り組みだしたのです。主婦にとっては何時でも行けて30))分ほどの体操で済むので難なく生活リズムに乗り、スタッフの方々も明るく楽しく続けることができました。
 それから2年目、主人が体調を壊し過呼吸を何度も繰り返すようになったのです。突然引き起こす発作で気が抜けない日々が続き、ひどい時は1日5~6回、深夜、明け方と時間かまわずの発作です。苦しむ主人を泣きながらの看護です。周りには頼る人なく親戚も遠く毎日の看護疲れでストレスが溜まっていました。兎に角く主人が体調の良い時を見てカーブス体操に行くことが私にとって唯一息抜きができ気分転換のできる場でした。スタッフの明るい声とそこで知り合った人たちとの会話で元気をもらえていたからです。
 年々主人の体調が悪くなり精神内科に通院、そんな中認知症が解り要介護1の診断がでました。そして二度目の軽い脳梗塞、右足に軽い麻痺、歩行は杖使用になり歩行バランスがとりづらく付き添いが必要でした。市の制度を利用しましたが本人がデイサービスを嫌がり2年ほど利用ができませんでした。進行する認知症、暴力や暴言の日々、気力面でも体力面でも介護が大変になり前が見えない不安でいっぱいで心と体がボロボロで1年で体重が極端に8キロも痩せいつの間にか伏し目がち、笑顔が消えていました。そんな私を静かに見守り、いつも励ましの声をかけて黙って話を聞き支えていただいたのがスタッフの方々でした。本当に感謝です。辛い気持ちを話すことで心が軽くなり主人に優しく向き合えたのです。そして気づいたのですカーブス教室はただ、体を鍛え痩せる為の場所ではないと。人と人とのつながりの場であり、時にはこころを癒してもらえる場でもあることを。
 その後主人もデイサービスに行くようになりました。その間を利用して私はカーブス体操に行き、唯一介護から離れリフレッシュができた時間がもてたのです。
 現在主人は認知症グループホームに入所して1年半が過ぎました。要介護3になり一人歩行はできません。私が週2回お弁当を持って行くのを楽しみにしています。子供に返った主人「かぁ~ちゃんありがとう!」「ワ~かぁ~ちゃんだ!嬉しい!」と笑顔で迎えてくれ、その笑顔で元気をもらっています。後悔がないように今やれることをして二人で沢山の笑顔と楽しい思い出を作れたらと考えています。
 10年目を振り返って、辛かった日々悲喜こもごもありましたが私にとってカーブスはただ体を鍛える場だけではなく、沢山の出会いと心の支えの大切な大切な場所です。健康寿命を延ばす為にもこれからもカーブス体操を続けます。

 介護から離れようやく自分の時間が持てるようになったこの頃、趣味の詩吟や水彩画を楽しみ笑顔忘れず明るく前向きに生きて行きたいです。

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