カーブスエッセイ大賞2018結果発表

作品詳細

佳作

「明日の為の...今日」

しゃぼん玉様(55歳) カーブス友部県立中央病院前(カーブス歴:6年3ヵ月)

『こんにちわぁ~』
開けた扉の向こうから
『心配してたんだよぉ~』
と涙声でハグして涙がポロリ
変わらないコーチの笑顔とこの空間が私の2年8ケ月の時間(とき)を引き戻す。
仕事帰りにあたりまえのように開けていた扉の向こうには何も変わっていないうれしさが空白の私の止まった時間を動かしてくれた。
宣告された癌の手術。5本も管がはいった腹部には20cmの傷、放射治療では腸の中まで焼けただれて、化学療法では半年の間体調不良、脱毛・・・・・・
病室の窓のその先に建物の合間から見えるカーブスの灯が・・・・・
なんで私が・・・・・どうして私が・・・・・
たくさん泣いたら失かった事にしてくれないかと・・・・
病室のベッドで声を出さずに泣いていた
"明日なんて来なくていい"
"また辛い治療があるし"
でも毎日カーブスの灯を見ているとふと
"また行きなよ。職場には戻れないけど身体は動くじゃない。頑張れるよ"って自分に声をかける自分がいた。
前向きになれた瞬間かもしれない。
髪がのびたら行こう!
そんな気分になったら目にも入っていなかった病院の桜までが輝いて見えた。
3年が過ぎだいぶ体力も回復してカーブスに来ると私よりちょっぴりお姉様の方々が頑張っておられる姿を見てこれが明日のための今日なんだと痛感し、明日なんて来なくていいと思っていた自分にサヨナラできたのは、カーブスのおかげかも
だって・・・・・運動が終ると
『次はいつ会えますか?』
って、
『明日来まーす』
『お待ちしてまーす』
明日の予定が出来るってこんなステキな事だった?病気になる前には気付かなかった小さな幸福感です。
今日もガンバッタ、名前呼ばれて若がえった気分で階段を降り扉を開けるとふわっと爽やかな4月の風が髪を揺らす。
明日のために今夜の夕食何作ろうかな。
さあーって買い物して帰ろう。
まだ、太陽が出ている。
そうまだ明日のための今日だ。

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