満開の桜を見上げながら、気分も足どりも軽い。人目さえなければ、カーブスの往復はスキップルートにしたいくらいだ。桜の期間は短いけれど、だからこそ目に入るこの全ての花景色を満喫したい。こんな幸せな桜を感じられるようになって、8回目の春。 カーブスに入会した頃の私は、心身ともにどん底で、まさかこんな日がくるとは思いもしなかった。2008年8月に入会を決意するまで、運動とは無縁・・・それどころか、家にひきこもって隠遁生活さながらの日々だった。当然のことながら、年齢相応の体力にはほど遠く、たえず問題を抱えていた。加えて、退職時のストレスからうつ症状をひき起こし、最低最悪の状況だった。心身のバランスが崩れることは、体調にも強く影響を及ぼすことを、身を持って知った。 そんなスタートからの一歩一歩である。入会当時のコーチはもちろんのこと、ここまでの年数をたくさんのコーチに励まされ支えてもらった。自分ひとりでは、とても今日まで続けることはできなかっただろう。私たちメンバーにも様々な人生があり、年齢も性格も人それぞれ・・・対する彼女たちは明るい笑顔と元気いっぱいの声で接してくれる。これには、何年間通っていてもいつも感心させられる。年齢的には、娘か孫のような彼女たち・・・運動することの効用、筋肉の重要性、心身を若々しく健康に保つひけつ等々、折にふれ伝授してもらった。 1年目より2年目、2年目より3年目・・・と年を経るにつれワークアウトの回数は急上昇中である。特に昨春からの数は飛躍的に伸びた。定年後の主人が在宅していることがその理由に貢献しているのでは・・?と思えるのは、あながち冗談と言えないこともない。その因果関係は定かではないが・・(笑)3月は18回という偉業を達成した。この調子でいけば、1ケ月20回というのも夢の数字ではないかもしれない。回数が多ければ良いというものでもないが、毎日の生活がカーブスを中心にリズム良く動いていることを実感している。 これまでも・・・これからも・・・せっかくのこのリズムをおおいに習慣化させたい。B型人間の宿命か・・数々の習い事や趣味の類いはどれも長続きしなかった。唯一続いているのは、もうすぐ40年になろうとする主婦業だけである。そんな私が、カーブスはこの夏でなんと8年になるというのは、我ながら驚愕の数字なのである。 指導を受けている身でありながら、時に友だち感覚に陥ったり、母親か親せきのおばさん的感覚で会話を楽しんでいたりもする。日々の暮らしや、美容・料理ネタ等のアドバイス、美味しいお店やランチの情報交換などコーチを交じえ、メンバー同士のおしゃべりは花盛りだ。時には、身体の不調や病院情報、自分なりの対処法、果ては在宅夫のグチや、可愛い孫の自慢、育てている花自慢に至るまでその内容たるや深く広く多岐にわたる。お互いの名前も年も住所も紹介し合うことはなくても、こうも和気あいあいと会話がはずむのは、マシン上での時間を共有している一体感からか・・・ これが本当の"顔見知り"というものだろうと思えるほど〔カーブス友だち〕ができた。本来の私は"人見知り"のはずなのに。私にとって大切なものは〔人〕と〔時間〕だと思っている。同じ空間で〔時〕を共有する仲間は、とても貴重な存在だ。特に・・・普段の生活ではまず知り合うことがないだろうと思われる若い年代のコーチと、親しく笑い合えるこの環境に感謝したい。彼女たちは、私たち世代のメンバーにたくさんの元気と勇気を、日々提供してくれているのだから。 今日の私を、入会当時のコーチの皆さんに自慢したいくらいだ。先日、現在のコーチに入会の動機と8年前の思い出話をしたのだが、信じてもらえなかった。どうも・・・〔パワフルばーば〕のイメージが定着しているようだ。確かに・・絶好調このうえない近年の私。先日、家族10人で公園へ行った折、30代の嫁たちに負けない活躍ぶりを披露した。 孫たちの子守りで、知らず知らず鍛えられた腕力は自覚していたが、いつの間にかそこに脚力・持久力も備わっていようとは・・・。4人の孫たちを遊ばせながら、いつまでもこの体力を維持できるよう、カーブスを続ける決意を新たにしたところである。 「ばーばはスゴイ!」そのひと言が私の原動力だから。10歳未満限定ではあるが、人生最高の〔モテ期〕を継続中である。