膝に水がたまる。ヒアルロサンを打つ。他人ごとにしか思っていなかった症状が起きて右足がパンパンに膨れ棒の様になったのが三年前のこと。整形外科を数ヶ所受診してあげくには手術を受けた。しかし数日後には、再び手術前と同じ激痛に悩まされワラをもつかむ思いで霊感療法を受けた。信じがたいが痛みが無くなった。
その後は筋力をつける為に水中ウォーキングはじめ各種のストレッチ体操に参加して順長に過ごしていた。ところが天気の悪い日になると、膝に重苦しい痛みが起きる様になった。思い立って開店当初から気になっていたカーブスの扇を開けてみた。店長はじめ数人のコーチ達が気持ちの良い笑顔で向えてくれた。東台店内の壁には、女性達に夢と希望を与えてくれる言葉がところ狭しと貼ってあった。各種のメッセージを見ていると"私も輝きたい"との思いにかられ心が高ぶった。
八月に入会して十一月末のこと、本庄市自治会より「本庄チャリティー歌謡祭」出場依頼のお話しがあった。通常のチャリティーカラオケとは違い翌年の二月初旬に予定されている「合併十周年記念行事」との事であった。カーブスのN・Sコーチに話したところ「いいんじゃない。私も楽しみよ、応援させてね。いっしょに頑張りましょう!!」との言葉が返って来た。喜びを分かち合う言葉は何度も耳にしている言葉なのに何故か、この時は心の琴線に触れたのか胸がキューと痛熱くなった。
N・Sコーチに背中を押された様で引き受けることにした。膝の痛みの克服は勿論のことだが体力と人前に立つ以上は均整美を維持せねばと、生活リズムをカーブス中心に修正して歌謡祭にむけて筋力UPのカウントダウンのスタートを切ることにした。
コーチ達の指導のもとで順長な歩み出しと思っていた矢先に病気知らずだった私が、あにはからんや風邪を引いてしまい声が出なくなってしまった。さらに雪道で転倒して右腕靭帯損傷と診断されてのアクシデント続きに気落ちした。
このような辛い時もあったが、コーチたちの暖かい激励と店内のメッセージ"美への追求"と"私は変われる"の言葉に勇気づけられたり、舞台に立った姿を想い描いたりしながら二ヶ月間を乗り切りどうにか当日の舞台を無事に終えることができた。
私の人生六十六年で一番"生きている、私らしく輝いている"と実感した。N・Sコーチは貴重な体験に導いてくれた忘れられない女性(ヒト)となった。的確な指導を明るく、歯切れよく、ツボを教えてくれる頼りがいのあるコーチである。
さらに今回の行事では孫たちの祝福を受けて再度と味わえない、幼い孫たちのふれあいの思い出と家族の絆が深まった最高の出来事となった。N・Sコーチの後押しの、あのひと言の言葉があったればこそと感謝、感謝である。
目標に向っての日々は充実していて久々の興奮とときめきがあった。歌謡祭が終ってからも数日間は周囲の人たちに称賛されて、御世辞と思っていても嬉しくてウキウキの日が続いた。また寒中にもかかわらず膝の痛みが一度も起きずに舞台に立てたのも筋力がついた結果だとダブルで喜んでいる。
いろいろな人との出合いはあるが、誰と出合うかは一生のうち運命的な事であり、自分だけでは決められない不思議な巡り合わせである。膝の痛みがなかったなら、カーブスの扇を開けることがなかったならN・Sコーチと出合うことが出来なかったであろう。本庄東台店のコーチ達は、ほめ上手で笑顔がとても気持ち良い。ついついその気にさせられてW・Oを頑張ってしまう。
亡き主人のむかえが来る迄は、カーブスのモットーである。"楽しく、無理せず、末長く"を心に刻み身心を鍛えて健康で輝きを持ったお婆ちゃんとして年齢(とし)を重ねて生きて行きたい。これからも巡って来ることは、拒まず力量範囲で挑戦して私の生きていた足跡をゆっくりでも確実に残して行こうと思っている。体力維持と均整美維持を目標に今日も、W・Oを頑張ります。お付き合いよろしくお願い致しま