私がカーブスに行くのは決まって午後一番。3時から始まる部です。
すると自然と同じ時間に来る人たちと親しくなります。そんな3時に集まる皆さんを総称して私は「3時のおねえさまたち」と呼んでいます。
初めてカーブスに入った時、それまで職場と家の往復しかなかった私にとってそれは勇気のいることでした。でも、皆さんとても楽しそうに運動していて、時には冗談を言い合いながら笑いあい、自然と私も仲間に入れてくれていつの間にか溶け込んでいました。そしていつしか私はメンバーさんたちを「○○のおねえさま」と呼ぶようになっていました。
やがて毎回3時に行くことが私の楽しみとなっていました。
「今日はどんなおねえさまに会えるのかな?」
その人と取りとめのないことを話す。それがこんなに楽しいことだなんて。
正直、最初は義務のように感じ「絶対に行かなければ私の今の生活は変わらない」と硬い気持ちでいたのが、おねえさまたちのおかげで気持ちがほぐれ、仕事にも張り合いが持てるようになりました。
職場に時折、おねえさまたちが来てくれました。
「え?ここで働いていたの?今度からいつも行くわね」
何人かのおねえさまが常連となってくれました。
運悪くその仕事を無くしてしまった時も慰めてくれたのはおねえさまたちです。
「大丈夫!きっといい仕事があるから」
「いい?頭がいいと教養があるのは全く違うこと。あなたは悪くないからね!」
「いつも笑顔でいるのよ。あなたの笑顔、それはみんなの元気になるからね」
その言葉に勇気づけられ、別の仕事につきましたが、全く新しい世界を見る思いがしました。その嬉しさ、晴れがましさをおねえさまたちに話すとみんな我が事のように喜んでくれ、「よかった!楽しんでね」「今度行くからね」と笑顔で言ってくれます。
それから仕事の関係でどうしても3時に行くことができず、遅くなることもありました。するとスタッフからおねえさまたちが私を心配している、いつもの時間に来ないけど具合が悪いのか、と聞いてきた人もいると聞きました。
それを聞いた時、どれほど嬉しかったでしょう。そんなに心配してくれる人がいるなんて。
久しぶりに時間ができて3時に行くと走ってきて「どうしたの!ずっと来なかったじゃない。体調悪かったの?」「あなたがいなくて寂しかったわ」と言ってくれるおねえさまもいました。
「大丈夫です!仕事でちょっと遅くなってしまったけれど、ちゃんと来てましたよ」
そう答えると「あら~、仕事じゃしょうがないわね。あなたの笑顔を見ないと元気が出ないの」
その言葉に思わず笑みがこぼれました。
皆さんが私がいることを当然と思ってくれている。私が少し休むだけで心配してくれている。
カーブス、それは第二のHomeのような場所なんだそうです。みんなが楽しく運動できる自分らしくいられる場所。
私にとってカーブスはHomeであると同時にもう一つの家族に出会える場所です。名前を知っている人、知らない人。でも、顔を見れば「こんにちは」とあいさつを交わし、時には冗談も言う。そんな和気あいあいの家族。みんな私のおねえさま。
いたずらをして「もう!やだ~」と笑われたり、急に後ろからぽんと肩を叩かれて驚いて振り向く顔を見て「びっくりした?」とにっこり笑われる。
他愛のないことだけど、皆さんとても楽しそうです。
それはカーブス内だけではありません。道で会っても同じこと。向こうから手を振る人がいる。誰かな~・・?と思っていたら
「あ!あなたは○○さん!!」「やだ~!こんなとこで会うなんてねえ」
思わず抱き合って喜んでしまいました。
職場で会うこともあります。でも、私の仕事は接客業。残念ながらずっと話している訳には行きません。おすまし顔で、でも決して冷淡ではなく
「今日はカーブスどうするんです?」「この後行くの。その制服、似合っているわよ」
こそっと交わされる会話。お互いに親指立ててgood、そしてにんまり。
時にはこちらは「あ、あの人は」と分かるけれど向こうは気づかない時もあります。
そういう時はさりげなく目力、じっとまなざしを送る。するとふと振り向き「え!?」という表情をする。
「なに・・!?え、ここにいたの!?」
その驚きの表情が何よりも楽しいです。カーブスではいつも一生懸命運動している姿しか見たことがない人ほど、思いがけない所で出会った時の驚きの顔は見ていてとっても面白い。驚きの顔は笑顔に変わるからです。
いつしか仕事もカーブスの楽しみの1つとなり、カーブスで出来た人脈が仕事でも生かされるようになっていました。
カーブスに行くことは義務ではありません。もちろん遊びでもありません。
でも、今まで会ったことのない人と親しくなり、そしてそこから縁ができその縁が嬉しいつながりとなる。
そんな自分にとって何よりも楽しい場所です。
カーブスに行かなければ恐らく今も職場と家だけ。そしてずっと閉じこもった生活を送り、世の中のことを何も知らないままでした。
カーブスに行くことで世界が広がり、人脈が広がる。
ああ、そうです。カーブスに行って10数年ぶりに幼稚園から中学までの先輩に再会できました。そんな思いがけない嬉しい出会い。それもカーブスに行かなければできなかったことです。
これからも3時のおねえさまたちと共に楽しくカーブス生活を続けていきたいです。