今から15年前に股関節の痛みを感じ、病院へ行きました。そこで先生に「このままでは歩けなくなります。末期の両側変形性股関節症です。」と、言われました。股関節は生まれつきの脱臼が原因でした。生後6ヶ月の健診で発覚し、両親が病院へ通い治してくれ、そのお陰で学生時代はスポーツも部活も謳歌出来たし、社会人になってからはずっと立ち仕事でしたが、痛みもなく過ごすことが出来ていましてたので、とてもショックでした。
 私は結婚して33年になりますが、子供は居らず主人と2人だけの生活です。共働きだったことで、主人は掃除や洗濯は手伝ってくれましたが、インスタントラーメンも作れない自分の服がどこにあるかもわからない、全部私任せの毎日でした。痛みは昼夜問わず押し寄せてくる・・・・・・・・・。
 そんな中私は、入院中に一人残される主人のために、ノートに簡単なイラスト付きのレシピを書き、タンスには引き出しひとつひとつに何が入っているか貼り紙をしたりと、毎朝6時半には弁当持参で出社する主人を想い、手術が決まってもベッド待ちだった日々を過ごしました。
 いよいよ入院。骨盤大腿骨の骨を切り、股関節の自骨手術をしました。術後、寝たきり1ヶ月、車椅子、リハビリと・・・・・・入院生活は4ケ月。1年後にもう片方の股関節の手術で3ヶ月。寒い冬の時期、料理もまともに出来ない主人は本当に大変だったと思います。又、毎週休日にはお見舞いに来てくれ、私の洗濯物を持って帰りしてくれました。
 2年間で7ヶ月の入院生活。術後1ヶ月は寝たきり、ベッドで起き上がることさえ出来ず、食事も寝たまま、トイレも出来ない状態が続きました。どんなに長く感じたことでしょう。何ひとつ自分の事が自分で出来ない日々でしたから、1ヶ月後車椅子に乗れ、動くことが出来た時には本当に嬉しかったです。
 まだ39歳でした。自分の事は自分でしたい。家族には迷惑をかけたくない。そんな強い想いで必死にリハビリにも臨みました。
 リハビリの先生の勧めで、スパプールにも通いました。お休みする時もありましたが、10年近く通いました。自骨手術は人工手術と違って痛みがあります。特に季節の変わり目梅雨どき、また冬の寒さ・・・・・・・夜中に痛みで目が覚めることも何度もありました。人工手術をして、この痛みから逃れたいと思うこともありました。痛み止めの薬に頼り、徐々に外出することも減り、勧められたプールにも行かず、家に閉じこもる生活を2年も続いてしまいました。そうした日々を過ごすうちに体重はどんどん増え、足の曲りも悪くなり、筋力も落ち、歩くと左右に大きく揺れ、少しの段差でも家の中でさえ躓くようになりました。自分では足を上げているつもりですが、上ってないのです。そんな毎日だったある日の診察時、主治医に「体重が増えているし、筋力が落ちているから足の曲りも全然だ、ちゃんとプール行ってください」と注意されてしまいました。


 以前から何度か、カーブスのチラシを目にして気にはなっていたのですが電話する勇気がなく、そのままになっていました。病院の先生から運動をするようにとの注意を受けたことを知った主人も「プールへ行きなさい」と言うようになっていました。プールは車で片道30分、カーブスは車で5分・・・・・・・なんとかしなくちゃ・・・・・・と思いながらも、外出することもおっくうになっていた私の背中を押したのは3回目に入ってきたカーブスのチラシでした。勇気を出して電話をして、すぐ入会を決めましたが、今ではもっと早く入会していれば良かったとさえ思います。
 カーブスでは、コーチがそばについてきちんと指導してくれます。メンバーの一人一人が違う目的、違う身体なのに、自骨で股関節を手術した場合の状態についても、しっかりと知識をつけたスタッフもいて安心です。
 入会して半年経った頃「プール行ってる?筋力がついてきてるし、曲りも良くなってる。」と主治医に褒められ、その時に初めてカーブスのことをお伝えしました。そしたら「頑張って続けてください」と言われました。すごく嬉しかったです。今は週に4~5回を目標に頑張っていますが、家に閉じこもっていた頃がもったいないと感じるほど、カーブスに行くと楽しい気分になります。
 

 筋力をつけることがどんなにいいか、身を以て体験しました。カーブスに通い始めて一年になりますが、これまで特に水分も必要としなかったので、お水を沢山飲むことが出来なかったのですが、今では500ミリのお水を軽く飲めるようになり、冬の寒い時期でも汗をかくほどの運動ができるようになりました。そして何より、これまで痛みどめに頼っていた股関節には、一番辛い寒い時期も、この冬は痛みがほとんどなく、薬も必要がなかったのです。これは本当に嬉しいです。
 筋力・体力がつき、身体が軽く感じ、表情が明るくなったと家族も喜んでいます。私の手術と長期の入院のおかげで?おいしいカレーを作るのが得意になった主人と、2人きりの人生これからも股関節をしっかり維持していくために、私は長く長くカーブスとお付き合いして行きます。人生第1のパートナー主人と楽しいこれからを過ごすために、趣味のツル細工とともに・・・・・・そしてカーブスは私第2のパートナーです。こんなに変われたのもカーブスのおかげです。優しいコーチの皆さんには心から感謝しています。ありがとうございます。
 私のこの文章が、同じ悩みを持つかた、ひとりでも多くの方に勇気を与えることができたら・・・・・・と思います。