「カーブス!え!?何の事ですか?」私が義姉に発した最初の言葉でした。二月十七日、六十歳に成りました。そう還暦です。

  

 娘達の提案で、主人と私(同級生)に、台湾旅行をプレゼントしてくれることになったのです。が。・・・まてよ。実は、家には昨年から、八十四才の義母が同居しています。私達二人が出掛けるとなると、留守中の世話をしてくれる人が必要です。そこで兵庫に住む義姉に相談する事にしました。

 「義姉さん申し訳ありませんが、私達が留守の間お母さんのお世話をお願いできませんか。」と尋ねたのです。すると義姉は、「カーブスが近くにあるなら行ってもいいわ。」と、言ったのです。私には、カーブスについての知識は全くありませんでしたから、「知りません。」と答えました。義姉は、義兄にネットで調べてもらったらしく、五分もしないうちに、「金沢にもあるわ。ビズイターを使えるから行ってもいいよ。」と明るい声で返事がかえってきました。私達の旅の出発三日前に金沢に来てくれました。そして笠舞カーブス店を訪れたのは言うまでもありません。私にとってカーブスとの出逢いの記念すべき日と成ったのです。

 

 三ヶ月前のあの日がなかったら、今の自分はありません。私は学生時代から、体を動かすことが大好きでした。
 ちょうど中学二年の時、東京オリンピックがありました。その時の体育の先生が、わざわざ東京まで世界のアスリートを見に行かれ、筋肉トレーニングの大切さを語られました。そして、先生の思考されたアイデアで、冬、室内で筋トレをやりました。マット、はしご段、ロープでぶら下がり、鉄棒、平均台、とび箱これら全てを有効に使い、冬の間に足・腰の筋肉を鍛えたものでした。そのトレーニングが今まさに毎日、お世話に成っているカーブスの十二台のマシーンではありませんか。あ、これ、これ、私が探していた運動方法。毎日元気で、笑顔で迎えて下さるスタッフに囲まれ、汗を吹き出しながらトレーニングできるのは最高です。
 一台一台マシンを使う時の意識の高さが、自分を磨くこと。そして、日々の努力は、結果を決して裏切りません。わずか三十分で、体を鍛えられるなんて、こんな素敵なメニューは他にも類を見ません。おすすめ、おすすめ。こう思った私は、友人にすすめました。二ヵ月間で九人の仲間が入会してくれました。

 

 何より言い出しっぺの私なので、私が結果を出さなければと頑張った結果、体重は七キロ減りました。これも驚きです。入会した友人は「カーブスの顔になれるわよ。」と励ましてくれるので、まさに還暦。子供に返って、その言葉を真に受け増々頑張っています。
 

 入会した日から、スタッフはマシンの使い方や、その効力、筋力の大切さを指導して下さいました。そして指導五日目。マシンカーブスタネ火チャレンジ 認定証を下さいました。そして、「喜代子さんのなりたい自分、又、夢は何ですか。具体的に体重を減らすとか、体脂肪を減らすとか何でもいいですから、アンケートしています。」と言われました。私の答えは彼女の意に反したものでした。
 「カーブスの創設者、ゲイリー・ヘブン氏にお逢いしたい。そして、こんな素晴らしいアイデアを広めようとされた気持ちを直接お聞きしたい。そして、今、まさに自分が体験している事は、ゲイリー氏の考え方が正しいと言う事をお伝えしたい」と言いました。いやでもやってくる老後を、いつも、笑顔でいられる。毎日が楽しく、健康で過す事出来れば、生きる喜びがあるはずです。
 その最短の方法ではないかと思います。私の夢を、目標を、こう語りました。
 スタッフの方は、「あゝびっくりした。何百人も会員に成っておられますが、喜代子さんのように言われたのは初めてですよ。私達スタッフでさえお目にかかった事がないのですよ。私達もお逢いしたいわ。」
 そこで私は思いました。夢は大きく持ちそれが実現することを信じて、希望を持ち、奇跡を起こすぞと。・・・

  

 話は変わりますが、私には三女一男の四人の子供がいます。お陰様で、家族全員健康そのもの、私に至っては、お産以外病院の門をくぐった事がない程です。少しの疲れが出ても、一晩休めば回復し、よく動けるし、自分は健康体で筋力も充分あると信じきっていました。

 所が、カーブス初日の測定で、世にも恐ろしい結果が待ち受けていました。貴女の筋肉年令七十九才・・・え?今何と?・・・家に同居しているあの義母と同年代!ありえんよ。絶対。今でこそ立直りましたが、あのショックは私の人生を否定する何ものでもありませんでした。中学時代は、ソフトボールのエース投手をしていたのに、高校では、陸上部で毎日走り込んでいたのに、三十年前は、大楯を持って婦人警察官として芦屋の教練場を制服とヒールで走っていたのに、・・・・・・・・・・・・
 

 次から次へと昔の筋肉隆々時代が思い出されました。子供にその事を伝えると
 「ジョークを通り越して、笑えないわ。」とこれまた強く言われてしまいました。現実をしっかり受け止めるしかない私です。自分の甘さを反省し、スタートラインに立ちました。こうしてカーブスは続けています。他に続けていることがあります。
 ホームスティの受け入れです。世界二十五ヶ国、五十三人の学生達と一緒に寝食を共にしました。世界の共通言語、それは笑顔だと思います。日本の母として、笑顔をたやさない気配りは大切だと思います。それには、何より健康で、心が豊かで、大らかである事が要求されます。市民レベルの外交官として、毎朝笑顔で「おはよう。」と言い続けられる事。
 その為には、何より充実したカーブスタイムを持つ事。三度の食事と同じ様に生活リズムの一部となり、今や三十分のトレーニングは私にとって最高の至福と化しました。ほら!室内からチャンピオンのBGMが流れていますよ。
The power to amaze yourself.